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青木瀬令奈、復活優勝の要因は『クロウグリップ打ち』で “シャローイング”をやめたから | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

右手を上からかぶせて親指で挟むクロウグリップ(撮影:米山聡明)

近年、ゴルフ界でよく聞かれるようになった言葉の一つに“シャローイング”がある。トップでシャフトを背面に倒し、体の回転で振ってヘッドの入射角度を緩やかにすることで、飛距離と方向性を両立させるスイングだ。世界のトッププロが取り入れて飛躍的に飛距離を伸ばすなど、世界中で流行している。しかし、今年の「宮里藍サントリーレディス」で4年ぶりにツアー2勝目を挙げた青木瀬令奈は、「シャローイングをやめたこと」が勝てた要因だという。その理由について、現在発売中のゴルフ雑誌ALBA827号のなかで語っている。

青木瀬令奈の“クロウグリップ”スイング【連続写真】

「今年のオフ、1ヤードでも飛ばしたい、そんな理由からシャローイングに挑戦しましたが、振り遅れが出て右プッシュが急増しました。そこで、大西翔太コーチに相談し、トップからそのままシャフトを立てて下ろす動きに変更しました。動きがシンプルになったので、スイングの再現性が高まり、それが宮里藍サントリーレディスでの優勝につながりました!」

これについて、大西コーチも「シャローイングは背面に倒したシャフトを戻すのに相当な筋力が必要です。安易に真似して右プッシュ連発、という人が増えましたね。シャローイングはハンドファーストでインパクトするイメージですが、体の回転が伴わず手元だけ先行しやすいので、振り遅れることも多いです」と補足する。

青木はダウンスイングでシャフトを寝かさないために「パターでよく見かける『クロウグリップ』で握って打つ練習をしました」という。いったいどういう練習なのか。「左手は順手で握り、右手はシャフトの上から添えるようにします。ティアップしたボールを8番か9番アイアンで肩から肩の振り幅で打つドリルをひたすらやりました。右手を上に添えて握れば、右手が下がる動きが防げるので、つかまったボールが打てるようになります」(青木)。

このドリルなら、右プッシュ連発の一般ゴルファーも簡単に実践できそうだ。「注意点は、フォロー側の動きですね。インパクト後、必ずグリップエンドがお腹を向くようにしましょう。グリップエンドが背面方向に外れていれば振り遅れ、飛球線後方を向くようなら手首が返り過ぎている証拠です。クロウグリップでオンプレーンに振る感覚をつかんだら、普通にグリップして打ってみましょう。クロウグリップと同じように右手のヒラを下に向けたまま振るイメージですよ」

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