THINK SPORTS『ストレッチ』

日頃からスポーツに親しんでいる人であれば、スポーツの前後にストレッチ、体の筋を伸ばす柔軟体操をする機会は多いだろう。

ただ、スポーツの前に行うのがウォーミングアップ、スポーツの後に行うのがクールダウンと言われているように、ストレッチと言ってもスポーツの前と後で行うものには違いがある。

スポーツの前は、筋肉を動かして温め伸張性を高めたり、関節を動かして可動域を広げるのがよく、ここで行うのは「動的ストレッチ」と呼ばれる。体を弾ませたり反動を使って筋肉や関節を動かし、動きながら行う種類のストレッチだ。ラジオ体操などがその典型になっている。

一方、スポーツの後に行うのは「静的ストレッチ」と呼ばれ、筋肉を伸ばした状態で20~30秒など一定時間保つもの。例えば開脚して体を前に倒し、モモの裏を伸ばすといった動作だ。スポーツ後に興奮状態にある筋肉の疲労回復を早め、体の柔軟性向上も期待でき、リラックス効果もあるとされる。

使い方を間違えないようにしたいところ。例えば、スポーツ前に静的ストレッチをやる人は多いが、これだけだと筋肉がリラックスしすぎて、いざスポーツをするときにかえって体がうまく動かないといったケースがあるそうだ。だから、ウォーミングアップでは静的ストレッチに動的ストレッチも加えて、体を動かす準備をしたほうがいいという。

上手な使い分けで、長くスポーツを楽しめる体を手に入れよう。

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