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寺谷真弓,東京ヴェルディ

【#3】通信簿もチェック 「サッカーより学業第一」を掲げる指導哲学(東京ヴェルディアカデミー寺谷真弓氏インタビュー) 

「叱れない時代」に寺谷は何を思う?

寺谷真弓,東京ヴェルディ
現在は現場の指導を離れて5年が経つ。社会でも教育現場でも「叱らない」が主流になりつつある。

「本当にこの急激に、2、3年だと思うんですよね。きちっと論理的に褒めて伸ばすっていうのがいいのは分かっています。でも、サッカーの試合に限らずですけど、良いときはたぶんみんなちゃんとできるんですよ。だけど、苦しいときとか、逆境にどれだけ抗えるのかは、ある程度厳しくいくことで育まれるのかなって思う。でもなかなか難しいよな、と」

寺谷真弓,東京ヴェルディ

時代が変われば指導法も変わっていく。寺谷も指導者として頭を悩ませる時期はあった。当初から「学業第一」の考えを持っていたわけではない。メニーナの指導者になりたての頃は、勝ち負けばかりにこだわり「選手目線の指導しかできなかった」と振り返る。

特にメニーナのセレクションを受けるのは未発達な10代前半の女子が多い。その中でいかに将来「大化け」する可能性を秘めた選手を見つけ出し、指導していくか。独特の難しさがメニーナの監督には求められることになる。

(第4話【大化け選手を探せ 寺谷が発掘した「長谷川唯」というダイヤの原石】へ続く)

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