最高の一瞬『ライバルとの争い_山沢拓也(ラグビー)』

 

ラグビーは、今年9月~10月にフランスでワールドカップが行われます。そこで今回から、日本代表で活躍が期待される選手たちを、彼らの高校時代の写真とともに紹介したいと思います。

 

1人目は山沢拓也選手です。リーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツに所属するスタンドオフです。

 

写真は彼が埼玉県の深谷高校3年生のときの、花園ラグビー場で行われた2012年度の全国高校ラグビー大会のものです。このとき、京都府の伏見工業(現・京都工学院)と3回戦で対戦し、敗れています。伏見工には、現在はワイルドナイツ、そして日本代表でもスタンドオフを争っている、松田力也選手がいました。

 

山沢選手は高3のときにエディー・ジャパンの合宿に呼ばれて注目されました。しかし、今のヘッドコーチのジェイミー・ジョセフは、松田選手のスタンドオフを推しています。実際、2019年のワールドカップで松田選手はメンバー入りし、山沢選手は落選してしまいました。

 

山沢選手は中学まではサッカーの強豪クラブチームでプレーしていて、高校から本格的にラグビーを始めました。ただ、高校1年で初めて見たときに、もう完全にチームの主力になっていて、「なんだこれは!」という感じでした。

 

キックはもちろん良かったですし、ランもパスもよかった。スペースを見る能力は当時から高くて、パンパン抜いてトライを取っていましたね。

 

スタンドオフだけでなく、いろんなポジションができるので、ワールドカップのメンバーには入ってほしいと期待しています。松田選手も評価が高いので、2人とも選ばれたら嬉しいです。

 

 

▼斉藤健仁(さいとう・けんじ)

1975年生まれ、千葉県育ち。大学卒業後、サラリーマンを経て写真も撮影するスポーツライターに。WEB、雑誌等でラグビーやサッカーを中心に取材、執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材し、サッカーW杯やユーロ、夏季五輪にも赴く。

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