THINK SPORTS『助っ人外国人』

 

今年11月から12月のカタールワールドカップ開催による前倒し日程のため、現在早くも最終盤を迎えている、Jリーグ。

 

その得点ランキングを見てみると、上位はほとんどが外国人選手であることに気づく。9月7日の時点で、ランキング9位以上の13人のなかで9人、うち7人がブラジル人ストライカーだ。

 

彼らは「助っ人外国人」と呼ばれる。サッカーで重要な、ゴールを奪う役割を任されている、実力のある選手たち。得点することでチームを救う、まさに助っ人だ。

 

それだけに「助っ人」としての活躍をしなければ、風当たりは厳しくなる。「高いお金を払っているのに活躍できないのか」「同じ実力であれば、日本人が出場したほうがいいのでは?」といった声が出てくるからだ。

 

だから、ゴールを取れば陽気に喜んでいるあのブラジル人ストライカーたちも、じつは見ている人の想像以上に、普段からプレッシャーがかかっているのである。

 

この見方を照らし合わせれば、一方でサッカーの本場ヨーロッパの各国リーグでプレーする日本人選手たちは、向こうから見れば「助っ人外国人」という扱いになるわけだ。現状、ヨーロッパではヨーロッパ以外の国の選手たち(南米やアフリカ、アジアなど)に試合出場人数や登録の制限枠がある。

 

数少ない枠の一角を占めるのは、実力者でなければならない。目の肥えた地元のファン・サポーターのお眼鏡にかなうように、目に見えた結果が出せるように、日本人選手たちは想像以上の厳しい日常を過ごしているわけだ。

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