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松中信彦は、なぜ福岡にハンドボールチームを立ち上げたのか?【PR】

スポーツ界を支えているのは、ファンを始めとした「支える人々」の熱量と言っても過言ではありません。本企画「スポーツを支える人々の“熱意”の裏側 powered by HEAT-X」では、愛するチームや選手を支える人たちのエピソードを発信します。

第3回は、平成唯一の三冠王として、ダイエー時代から現福岡ソフトバンクホークスの主砲を担った松中信彦さん。現役引退後、息子さんの部活動がきっかけとなりハンドボールの世界へのめり込み、遂には自身でハンドボールチーム「HANDBALL CLUB KINGS」を立ち上げました。

ハンドボールチームの代表としてチームを支える松中さんに、親だから、元プロ野球選手だからこその、選手を応援する想いを伺いました。

息子がきっかけでハンドボールの世界に

ちょうど私が引退した年に、息子がJOC(ジュニアオリンピックカップ)のハンドボール選抜候補に選ばれたんです。それまで、ほとんど息子の部活動に関わることができていなかったのもあり、妻に言われて息子の送迎をするようになってから、一気にハンドボールにのめり込んでいきました。

試合の展開が早く、どんどん点が入るんですよね。野球の満塁ホームランのように1発逆転もないので、点差が開かないようにどんどんシュートを打つんです。そうやって1点、2点差を駆け引きしながら、最後の1分まで争う面白さに惹かれました。

僕みたいに、子供をきっかけにハマる親御さんも多くて。ハンドボールを全く知らないまま試合を見に来て、試合展開だったり、子供がプレーする姿を見てのめり込んでしまう、みたいなケースがとても多いですね。

そうして試合を見ているうちに、現場の選手や指導者の先生の熱量を感じるようになりました。気づけば私自身も「ハンドボールをもっと盛り上げたい、メジャーなスポーツへしていきたい」という思いが芽生えていました。

その中で自分ができることって何だろうと考えた結果、出てきたのが「チームの立ち上げ」だったんです。

スポーツ界へ恩返しがしたい

ハンドボールをもっと盛り上げるには、簡単に言えば競技人口が増えればいいんですよね。そうすれば知名度も高まりますし、選手のレベルも上がっていく。幸いなことに私が今住んでいる地域には子供が多いですから、まずは小中学生にハンドボールの楽しさを伝えられればと思ったのが、「KINGS」を立ち上げたきっかけです。

最初はなかなか僕の本気度合いが伝わらず、「息子がハンドボールをやめたら(チームも)やめるんでしょ」と言われたり、スタッフもそう思っていたりしました(苦笑)。最近、ようやくこの熱量が伝わるようになってきましたね。

松中信彦さん

このチームを、後の世代まで残していきたいと思っているんです。チームが続いていけば、次は自分の孫がハンドボールをするかもしれない。そうやって繋がっていった結果、ハンドボールの競技人口が増えれば嬉しいです。

福岡という地からそれを発信できると、なお嬉しいですよね。ホークスだって昔は弱かったわけですから。そういった形で、ハンドボールと福岡を後の世代まで巻き込んで、盛り上げていけると嬉しいですね。

あとはやっぱり、私自身が野球というスポーツに育ててもらったので、その経験や技術を伝えていきたい気持ちもあります。私も多くの方に指導いただいたおかげで今があるので、私がしてもらったように今度は私が伝えていきたいなと。

競技は違えど、メンタル面など伝えられることはたくさんあるんです。大事な試合や短期決戦での心持ちだったり、準備の仕方だったり。より多くの子供を、スポーツを通して育てていきたいなと思ったのも「KINGS」立ち上げの理由の1つです。

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