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長いものに巻かれるな “男女平等”わきまえない女【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】(No.166526) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

言葉の飛沫はマスクでも防げない(撮影:GettyImages)

「一度、口から出した言葉は飲み込めないのよ」。今は亡き祖母が、よく口にしていた小言を思い出す機会が多くなった。理由ははっきりしている。「発言を撤回します」と言えばすべてなかったことになると勘違いしている輩が増えたからだ。

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記録としては撤回できるかもしれないが、一度、口に出してしまった事実は決して消えない。見たり聞いたりした相手が忘れないからだ。反省したり謝罪したりして、相手がそれを認めてくれれば話は先へ進むが、それでも、修正されたインクの文字のように、まっさらには戻らない。上書きしてもデータ解析で出てきてしまうもののように、と言ったほうが伝わるだろうか。多くの人に対する発言、しかもオフィシャルな場であればなおさらだ。

東京オリンピック・パラリンピック組織員会会長、森喜朗氏の女性蔑視発言(3日、日本オリンピック委員会=JOC臨時評議会)は、取り返しがつかないものとなった。実際にそうかどうかはさておき、森氏がどれほど大会のために必要だったとしても、一生懸命献身的にやってきた(委員長ならば当然のことだが、本人はそう言っている)としても、この発言ひとつで、そのポジションにいてはならない。

組織委員長という公人として男女平等を謳う五輪憲章に反しているからだ。封建的な一部を除き、現在の世界ではあまりにも非常識と言わざるを得ない。

海外メディアやSNSでの批判や抗議運動、ボランティアの辞退などが殺到している。スポンサーからの苦情も出ているというが、正直、遅すぎる。スポンサーには読売、朝日、日経、毎日の新聞4社も名を連ねているというのに。スポンサーになってしまったために批判できなくなっていたこと自体、おかしな話。この事態でスポンサーをしていることは、より強い批判にさらされる。他のスポンサーも、株主や消費者からの苦情であわてているようだが、言われる前に動かなければ、スポンサードすることがマイナスとなる。

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