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本当に2023年大会? オーガスタでの9日間を振り返るスライドショーが公開

優勝の瞬間のジョン・ラーム。この画像にある違和感に気づくだろうか?(撮影:GettyImages)

ゴルフの春の祭典「マスターズ」が閉幕した。マスターズの日本版公式インスタグラムでは、「オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブからのお別れの言葉」と題して、「オーガスタナショナル女子アマチュア」決勝ラウンドから「マスターズ」閉幕までの9日間のスライドショーを公開した。

まずは、4月1日から始まり、馬場咲希、六車日那乃、荒木優奈の3人が出場していた「オーガスタナショナル女子アマチュア」決勝ラウンド。残念ながら3人の姿は確認できなかったが、優勝争いを繰り広げたローズ・チャンとジェニー・ベ(ともに米国)のショットの瞬間や移動中の後ろ姿などが写し出されている。

次に流れてくる写真は、2日に行われた「ドライブ、チップ&パット」の様子。予選を勝ち上がった7歳から15歳までのジュニアゴルファー80人が4つの年代カテゴリに分かれ、ドライバーの飛距離、アプローチの精度、パッティングの技術を競う大会だ。ドライバーとアプローチは練習場で行われるが、最後のパッティングはオーガスタの18番で行われる。多くのパトロンに見守られる中でのプレーは、緊張しただろう。しかし、写真からは子どもたちの緊張しつつも楽しんでいる様子が見て取れる。きっといい思い出になったに違いない。

3日からはマスターズウィークに突入。選手たちが練習ラウンドや調整する様子に加えて、4日のチャンピオンズディナーや、5日のパー3コンテストなどマスターズ名物のイベントの様子が流れてくる。特に家族や友人がキャディを務めるパー3コンテストでは、普段見られない選手たちの父親としての顔や子どもたちの無邪気な笑顔がとらえられており、なんだかほっこりしてしまう。

そしてレジェンド選手によるオナラリースタートで始まったマスターズ本戦。6日の落ち着いた雰囲気のラウンドから、7日と8日の荒天の中での選手たちの厳しい表情、最終日の自信に満ち溢れたジョン・ラーム(スペイン)の姿までばっちり写し出されていた。最後はラームがトロフィーを掲げる後ろ姿。マスターズもこれにて閉幕。今年も実に面白い大会だった。

長々と書いてきたが、これらの写真を見て「本当に2023年なのか?」と錯覚する人もいたのではないだろうか。写真に写る全員がスマホを手にしておらず、電光掲示板や大きなスクリーンも見当たらない。代わりに写っていたのは双眼鏡とアナログのスコアボード。新しいテクノロジーが続々と出てきて、ものすごいスピードで変化する世の中で、変わらないものがあるオーガスタ。選手たちのプレーはもちろんだが、来年もこの非日常感を見られることを楽しみにしたい。

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