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安田祐香は初シード&最終戦初出場の両つかみ「次のシーズンにつながるゴルフを」

安田祐香が初めての最終戦に挑む(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇21日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

メルセデス・ランキング35位で、プロ4年目のシーズンに安田祐香は初シードをつかむことができた。「フジサンケイレディス」、「スタンレーレディスホンダ」では2位に入るなど、トップ10入りは4回。「いまいちなゴルフだったときもあったけれど」と7度の予選落ちを悔やむが、「相対的に、去年より成長していると感じている。優勝に近づいていると思う」。振り返った2023年は、また一歩、前進したシーズンだった。

初シードと同時に、優勝者とランキング上位者のみが出場できる最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の参戦も叶えた。初めて“シーズン最後のメジャー”に足を踏み入れたが、「雰囲気がいつもとちょっと違うなと。難しいホールもいくつかあるので、そのなかでレベルが高い争いになると思う」と独特な空気を感じながら、このエリートフィールドに入れたことは素直にうれしい。

コースについても、「普段とは違う」というグリーン周りのティフトン芝や、「(ラインを)読み切って丁寧なゴルフをしたい」というコーライ芝のグリーンを警戒。左ドッグのホールも多い印象があり、そんなホールはドローヒッターの安田には攻めやすいはずだが、いつもよりボールがつかまりがちだという。「打ちやすいはずなんですけど、また違う難しさがあるんだと思う」とコースの癖に向き合いつつ、残り一日で修正、さらにはマネジメントに注意していく。

当時18歳で19年の最終プロテストに合格し、鳴り物入りでプロの世界に飛び込んだ。昨年はランキング53位でフルシード獲得とはならなかったが、リランキングの対象となる前半戦出場権を手にした。優勝争いにも加わりながら上位でリランキングを突破し、初シード、リコー出場の両つかみとした今シーズン。「ホッとしている」と話す一方で、「もっと高いところを目指さないといけない。そのために気を引き締めてやりたいと思う」とこのオフでのさらなる成長も見据えている。

満足感も心残りもあるこの一年は、いよいよこれがラスト。「まずは(最終戦に)出られたことがうれしい。挑戦できるというのは、またひとつの成長。どんな成績であれ、次のシーズンにつながるようなゴルフをしたいです」。成長した1年間の結果を示すとともに、さらなる飛躍につながる実りある1週間にしたい。(文・笠井あかり)

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