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選手も太陽も燃えた“灼熱の大会”「カストロールレディース」 BPカストロール小石孝之会長に聞く“契約選手に求めること”

小石会長が契約選手にもとめること

「普段、選手たちは我々に結果で恩返しをしたいって言ってくれるけど、恩返しとか思っていたら絶対だめで、自分と自分の家族のために“勝つ”という気持ちでないといけない。本心はそこにはあると思うんだけどね」と、小石会長はいう。
 
選手はスポンサーやファンたちの応援に応えるためにも「勝ちたい」と口にする。だけどそれでは足りないのだ。自分のために「勝ちたい」という強い思いが勝利を引き寄せるのであり、その本音の強い欲求の先にこそ勝利はあるのだ。そのことを小石会長は言っている。
 
「ステップ・アップ・ツアーで優勝をすればQTはファイナルから出場ができる。そうすれば、最低限でも来季のステップは出場が約束されるじゃない。あるいは、常に上位にいるだとか、1位、2位をとってレギュラーツアーの前半戦に出場するだとか」
 
小石会長はJLPGAツアーの仕組みを理解したうえで、翌年のレギュラーツアーでの活躍に期待を込め、選手たちに活躍する機会を与えたいと考えている。選手には“自分のために勝つ”という思いを強く持ってもらうことが小石会長にとっても一番重要なことだと話す。選手が結果を出すからこそスポンサーとしての誉れがあるのだが、小石会長の言葉には選手へのあたたかい親心があった。

アマチュア推薦を入れない理由

「あくまでこのツアーは女子プロゴルファーの試合。ステップはとくに、賞金を稼げないプロたちがくる試合だから、一人でもアマチュアをいれるなら、一人でも多くのプロを出したい。プロテストをしっかり受かって、このステージにきてもえらればと思う」と小石会長はいう。そこにはツアーはプロゴルファーの仕事の場であるし、仕事の場だかからこそ厳しくありたい。そこに選手たちの成長が生まれるのだという、ビジネスの最前線で戦ってきた小石会長の確信があった。

自社だけで主催していく意味

この試合は選手のためではなく、ビジネスで関わる企業との交流の場としても考えている。会社にとって「プロアマが年に1度の大事なコンテンツになっている。そこが一番うまくいってほしいことだね」と、何社もの協賛社を集めての大会ではなく、BPカストロールのみで大会を主催する理由を話す。
 
自社だけで主催するからこそ「我々のお客さんたちだけが集まれる。喜んで帰ってくれたら最高という思いでやっているよ。もう14回もやっているから、年に1回の同窓会みたいな感じにもなっている」と嬉しそうに話す。
 
たしかに、プロアマの会場では契約選手たちが一緒にラウンドをしていない参加者とも『お久しぶりです』などと、仲よく話している姿があった。そこには小石会長が求める、自社主催ツアーのあるべき姿があった。契約選手たちもそれを理解したうえで、BPカストロールの一員としてプロアマのお客さんに接する。これが自然にできているのも、小石会長と契約選手たちとの信頼関係があればこそなのだろう。
 
「カストロールレディース」は、今ではステップ・アップ・ツアーの老舗大会の一つ。これからも長く続いてほしいと思っているのは、選手たちだけではないはずだ。

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