芹澤信雄が、100ヤード以内を安定させる“スイング軸”を伝授!

スイング軸を安定させるには腹筋が大事

深堀:今やった連続の素振りもやっぱりアプローチやショットにおいても、この練習をやっておいた方がいいですか。

芹澤:これは絶対やるべき。これは打たなくても素振りでもいいです。僕たちは男子、女子問わず選手たちに10回を3セットさせています。速く振るとしっかりと軸と重心ができてきます。これが自然と理解できるようになると、体への力の入れ方がわかってきます

芹澤:若い頃、あおってしまったときに、ジャンボ尾崎に「インパクトは腹筋だよ!腹に力入れろ!

深堀:最初は意味がわからなかったけれど。

芹澤:そう!自分で「ウッ」と言ってみたんです。たしかに打つときに、声をかけたときの方が飛ぶって言うじゃないですか。あれは完璧にそれです。

100ヤード以内だけでなくトラブルショットでもスイング軸が重要

深堀:バンカーなんかはまさにそうじゃないですか。

芹澤:バンカーもそうですが、林から出すときもです。林から打つ時に、ボールが上がって木に当たってしまう人は腹筋に力を入れてクラブを振ることができていないですね。

芹澤:どっちかと言うと僕が思うに、アームローテーションの考え方は古い考え方なんだと思います。最近はこの打ち方をする人はいないです。僕が18歳からゴルフを始めたときに、すごく大事にしていたのが、このアームローテーションです。

アームローテーションとスイング軸ができたから、振り幅がコンパクトでも打てたのかなというのもあります。

深堀:アームローテーションができてきて、次にフェースの抑え方をさらに覚えたんですね。
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芹澤信雄(せりざわ のぶお)
1959年11月10日生まれ。静岡県出身。ツアー通算5勝(2023/7/27時点)。御殿場西高校まではスキーの選手で国体出場経験もある。18歳の時に体力づくりとして始めたキャディーのアルバイトからゴルファーとなる。1982年にプロテスト合格。1996年に「日本プロゴルフマッチプレー選手権」にてメジャー大会初優勝。現在ではシニアツアーをメインに参戦しており、2010年には「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」でシニアツアー初優勝を挙げている。近年では宮本勝昌や藤田寛之と共に”TEAM SERIZAWA”を結成。ジュニアレッスン会を始めとした様々なゴルフイベントを開催している。 

深堀圭一郎(ふかぼり けいいちろう)
1968年10月9日生まれ。東京都出身。1992年のプロ転向。2000年、01年の「住建産業オープン広島」では、続けてジャンボこと尾崎将司に競り勝った。03年の「日本オープン」では、最終日に5打差を逆転して優勝し、自身初の日本タイトルを獲得。05年にはシーズン2勝を挙げて、賞金ランキングは自身最上位の3位に入った。09年後半には、左足裏の痛みが悪化してツアーを離脱し、11年には手術を行った。現在はシニアツアーをメインに参戦しており、2022年コマツ・オープンでシニア2勝目を挙げた。

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