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「実力不足を思い知った」 橋添穂が悔しい1差敗戦 ステディなプレーも悔やまれる最終Hの3パット

橋添穂は惜しくも2位で終戦した(撮影:米山聡明)

<SkyレディースABC杯 最終目◇29日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6660ヤード・パー72>

単独首位からスタートし、混戦の優勝争いを演じた橋添穂だったが、4日間を通して安定したプレーを披露するも最後は一歩及ばず1打差の2位に終わった。

最終日は2バーディ・2ボギーの「72」。4日間トータル6アンダーで前日からスコアを伸ばせず。3月におこなわれた今季第2戦「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」以来のステップ2勝目を狙ったが、念願は叶わなかった。

この日の前半は、5番パー4のバーディ、6番パー5でボギーと一進一退のプレー。インに入って12番パー3で今日2つ目のバーディを奪うも、17番パー4で痛恨のボギーを喫する。最終18番では2オンに成功。勝負をかけたイーグルトライは「奥の傾斜がすごく気になったというのはあったんですけど、あそこまで進まないとは思わなくて」というように約2メートルショート。

プレーオフをかけた約2メートルのバーディパットは無情にもカップの右をすり抜けた。「タッチを合わせてバーディを獲ってプレーオフに持ち込んで絶対に勝とうと思ってました。でもセカンドパットのラインが違って惜しくもなんともなかったので。読み切れなかった自分が悪いと思います」と肩を落とす。

父はシニアプロの橋添純司で4姉妹の末っ子。上の2人の姉もゴルファーというゴルフ一家出身の橋添。「悔いはないです。自分の精度の足りなさと、実力不足を思い知ったのでまた練習して頑張りたいです」。涙をにじませながら精一杯答えた。

結果的に17番のボギーが勝負を分けた形になったが「17番は私の中でも難易度の高いホールだったので、切り抜けられなかったのは悔しいですけど、今日は右ラフに入ってしまいました。ユーティリティで打って花道まで持っていけたので悪い選択ではなかったと思いますし、今日一日もっとこうすればよかったというのはあんまりないです」。ボギーにはなったが、自身が考えた攻め方を忠実に実行できたことには胸を張る。

「ずっとトップに立っているのはすごく苦しかった」という心境を涙ながらに吐露したが、「父に優勝争いしてるところでゴルフしないと成長絶対しないからと言われて、今日は自分の前(上の順位)にいなくても1打前に誰かいるつもりでやれといわれていたので。今日は負けましたけど自分の身にはなってると思います」。父・純司氏の教えを胸に戦った橋添。今回の敗戦を糧に、次こそ勝利をその手につかんでみせる。(文・土屋裕一)

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