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師匠も『ウソだろっ』と驚くほどの成長度 “ジャンボの秘蔵っ子”小林夢果が示すポテンシャル

のぼりの横でパシャリ。来季の活躍をジャンボに誓った(撮影:ALBA)

千葉バーディクラブ(千葉県八街市)で11日に開かれた、アパレルブランド「ニューエラジャパン」によるコンペイベント『NEW ERA CUP2023』に出場したのが、期待の若手選手のひとり小林夢果。今年からウェア提供を受けている同社のコンペには、俳優の窪塚洋介氏ら多くの芸能人ゲストも訪れたが、小林にとっても「(コンペの雰囲気が)思っていた以上に派手でかわいかったです。楽しく回れました」と、いいオフの一日になった。

プロ2年目のシーズンになった2023年は、20歳の若者にとって飛躍の年になった。主戦場だった下部のステップ・アップ・ツアーでは、シーズン最終戦の「京都レディースオープン」でプロ初優勝。これを含め、出場21試合で6度のトップ10入りも果たした。さらに今月1日まで行われていたファイナルQTでも、来季のレギュラーツアー前半戦出場権をガッチリとつかむ8位フィニッシュ。これにより、開幕戦から上のカテゴリーで戦うことができる。

「いい波のまま終われてよかった」と話す小林が、特に手ごたえを感じたのがショット面。「精度が上がりました。思ったところに打てることが多くなって、かなり成長していると思います」と、スコアメイクを支えた。小林といえば、尾崎将司に指導を受けるジャンボ門下生のひとり。その師匠からも、『ボギーも打ってるけど、バーディの数も多いし、前に比べて成長しているな』と“ちょっぴり”ほめられ、それが自信にもつながっている。

さらに、こんなやり取りもあったことを明かす。「QTのことを報告したら、『ウソだろ』って言われました(笑)。来年はレギュラーツアーで戦いますと、いい報告ができてよかったです」。原英莉花、西郷真央らを姉弟子に持つ“ジャンボの秘蔵っ子”は、師匠さえも目を丸くするほどの成長曲線を描いている。

来季のツアー日程発表はまだだが、例年通りのスケジュールならば、3月の開幕は沖縄で迎えることになる。さらに2試合目は、クラブ契約を結ぶPRGRを展開する横浜ゴム主催の大会という流れ。「思っていた舞台で戦えて、とてもうれしいですね」。気持ちのたかぶりを抑えられない春を迎える。目標は「しっかりと予選を通過し、シード入りのため安定して20位以内に入りたいです。波に乗って後半戦にも出られるように」。そのためにも、オフには拠点とするジャンボ邸でみっちりと汗を流していくつもりだ。

小林といえば、その飛距離が魅力。ドライビングディスタンスを計測しているレギュラーツアーへの出場は昨季4試合とサンプルこそ少ないが、そこで平均266ヤードを記録。規定試合数を満たしていれば、今年の飛ばし女王になった神谷そらの260.82ヤードを、5ヤード以上上回ることになる。コンペ会場では、「今は寒いので飛距離は落ちてます…260ヤードくらい?」とサラリ。その豪打でも、ツアーを盛り上げそうだ。ジャンボからも『もっと飛ばせる』と発破をかけられているという。オフの課題は「下半身強化」。さらに師匠を驚かせる一年になるよう、準備を進めていく。

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