米ツアー男女混合大会が24年ぶりに復活 舞台は12月のフロリダ州

昨年12月に行われたPNC選手権にも男子プロと組んで出場したネリー・コルダ(撮影:GettyImages)

かねてから構想のあった男女混合のイベントが今年12月に実施されることが発表された。

PGAツアーとLPGAツアーのトップ選手が各16名ずつで32名が参戦、賞金総額は400万ドル(約5億4000万円)。12月8~10日、米フロリダ州ネイプルズのティブロンGCが舞台。フォーマットの詳細はのちに発表されるが、3日間大会で米国内では米ゴルフチャンネルとNBCが放映し、大会スポンサーは米国の会計事務所のグラント・ソーントン社が務める。

PGAツアーのジェイ・モナハン会長は「ゴルフの発展のために混合大会を開催することは至上命題だった」とコメント、「世界最高の戦いをゴルフファン、フロリダ州の住民たちに届ける」とした。

LPGAツアーのモリー・サマン会長は「女子ゴルフにとって重要な前進。PGAツアーとグラント・ソーントン社の強いリーダーシップにとても感謝している。最高のイベントになることを楽しみにしている」とした。

グラント・ソーントン社はPGAツアーではトニー・フィナウ、リッキー・ファウラー、キャメロン・チャンプ(いずれも米国)、LPGAツアーではネリー、ジェシカのコルダ姉妹(米国)、メル・リード(イングランド)とスポンサー契約を結んでいる。

男女混合大会が行われるのは1999年のジョン・デーリー(米国)とローラ・デイビース(イングランド)が勝利した当時の「JCペニー・クラシック」以来。タイガー・ウッズ(米国)もケリー・キーニー(米国)と組んで参戦したことがある。

今大会は89年に、現在「LIVゴルフ」のCEOを務めるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がホストで「シャーク・シュートアウト」として開始され、最近はLPGAツアー選手も参戦していた。

今大会はPGAツアー、LPGAツアーの承認大会ながら公式ではないものの、世界では昨今、公式の男女混合大会が開催されている。「ISPSハンダ・オーストラリアオープン」は男子、女子が同コースを同時にプレーし男女別の試合で同額の賞金総額で開催。また昨年はDPワールド(欧州)ツアーで同コースで異なるティから男女が混合で戦う「ボルボ・スカンジナビアミックス」を開催。リン・グラント(スウェーデン)が女子初のDPワールドツアー勝者となった。(文・武川玲子=米国在住)

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