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風のなかでもショット数値は高水準 先週に続く好発進へ導いた古江彩佳の“思考”

クレバーなゴルフで好発進を決めた古江彩佳(撮影:ALBA)

<LPGAドライブオン選手権 初日◇25日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

先週の開幕戦を4位で終えた古江彩佳が、2週連続の上位争いへ向け好発進。フロリダ連戦の初日は、尻上がりの一日になった。

序盤は、コースに吹き込んだ強風に苦しんだ。「読みすぎて風をスルーしてボギーも叩いたり、前半は特にジャッジが難しかったですね」。6番を終えた時点で1オーバー。だが、9番パー3で10メートル弱のバーディパットが決まると、雰囲気が一変する。「イーブンに戻せて、そこからうまく切り替えられた」と、後半のラッシュにつながった。

13番で6メートル、14番では3メートルを沈めて連続でスコアを伸ばすと、最終18番パー4も2メートルを決めてバーディ締め。ただ、その18番のセカンドは、残り160ヤードを8番アイアンで放ったが「ちょっと引っかけた」という。しかし、それも織り込み済みだった。

「引っかけるくらいでもいいという距離感だった。グリーン奥を警戒して(小さいクラブで)飛ばしに行ったので、いいミスかな。フラットな面でも、キャリーだと大きく飛んでしまうグリーン。それを警戒して、風があるので飛ばせば届くんじゃないか、と。ひっかけながらも距離は合わせることができました」。こういった思考を随所に働かせるのが、古江のゴルフの真骨頂ともいえる。

あすは午前組。ただ初日は朝からすでにコースに強い風が吹き込んでいた。“おだやかな午前”とはいかない可能性もある。「風と友達になれるように読み切っていけたら。自信を持ってショット、パットを打ちたいですね」。初日はその風のなかフェアウェイキープ数は14ホール中13回。パーオンも16回成功させている。

首位とは3打差。「最後まで続けられたらいいな」と、変わらず今週も通算2勝目を目指していく。(文・間宮輝憲)

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