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「プロになる前に勝てる選手に」杉浦悠太が昨年の日本オープン3位で得た自信

3位に入った昨年の日本オープンから大きな成長を見せた(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 最終日◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
 
「ダンロップフェニックス」で2021年の中島啓太、22年の蝉川泰果に続く3年連続8回目、史上7人目のアマチュアVを成し遂げた日本大学4年生の杉浦悠太。8月に行われた下部のABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」では、初日に「75」と出遅れながら、2日目「66」、最終日「64」とプロたちをごぼう抜きして優勝し、今大会には主催者推薦で出場権を得た。

昨年の「日本オープン」では、アマチュアで優勝した蝉川泰果の陰に隠れてしまったが、5人しかアンダーパーが出なかった難セッティングのなかで、トータル4アンダーの3位にタイに入っている。そのときは「プロの試合で最高順位で、アンダー5人しかいない中のひとりになれたのは少し自信になりました。でも優勝しようと思ったら、まだまだ足りないところがたくさんある。プロになる前に勝てる選手になれるように頑張りたい」と話している。1年が経ち、それが今回実現したカタチだ。
 
愛知県出身の22歳は、父の影響で4歳からクラブを握り、18年の「日本ジュニア」、19年の「全国高等学校ゴルフ選手権春季大会」など数々のタイトルを獲得。高校3年時の2019年からJGAナショナルチームに名を連ね、大学4年となった今は日大ゴルフ部のキャプテンを務める。今年の「日本アマ」は6位タイ、「日本学生」は3位と上位で終えたが、来年の「マスターズ」への切符を目指して出場した10月の「アジアアマ」では、まさかの予選落ちを喫した。
 
今季は国内男子ツアーでは5試合に出場して、3試合で決勝ラウンドに進出。4月の「東建ホームメイトカップ」の11位タイが最高成績だった。そうして迎えた6試合目でアマチュア優勝の快挙を達成。172センチと上背はないが、大会4日間のドライビングディスタンスは298ヤードで全体9位と飛距離は出る。さらにパーオン率は72.223で7位、平均パットは1.6731で4位と総合力が光った。
 
アテスト後にはプロ宣言を行い、次週の「カシオワールドオープン」からプロとしてのキャリアをスタートさせる。

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