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コツコツ積み重ねて連日の60台 石川遼が首位Tに浮上「自分ができることをやっていく」

開幕戦Vへ絶好の位置につけた石川遼。最終日も“コツコツ”とスコアを伸ばしていく。(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 3日目◇1日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

連日の60台でリーダーボードを駆け上がった。5位タイから出た石川遼は、1イーグル・6バーディ・3ボギーの「66」をマークし、星野陸也と並んで首位タイで最終日を迎える。スイング改造4年目の開幕戦でいきなり優勝のチャンスが訪れた。

「今日はピン位置が難しい。そのホールが持っているピン位置の中でも、一番難しいというところが多かった」。ピン位置を見ながら攻めどころを決める。序盤はショットが左に曲がることが多く、6番まではカップに届かないパットが目立ち、パーを並べたが焦りはなかった。7番パー4で奥から3メートルのバーディパットを流し込み、そこからグリーンのタッチが合い始めた。出入りが激しい中でもスコアを伸ばした。

初日から「67」、「66」、「66」と“高値安定”のスコアを並べての首位タイには「素直にすごくうれしい」とうなずく。3日間を振り返ると「悪いプレーはしていないなって感じがしますし、コツコツと積み重ねて、練習していることがある程度できている感じがあります。ある程度数字につながっているのはうれしい」と、開幕前に話していた通り、コツコツとスコアを伸ばし続けた。

通算19勝目、開幕戦Vといった目先のタイトルも気になる位置ではあるが、「明日の最後の方で(優勝争いの)メンバーが決まってくる感じだと思う。ここから全然変わっていきます。最終組に入れたというのはすごくいいことだと思いますが、今の順位は、正直興味度としては高くない」。最終日もこれまでの3日間と同じように入る構えだ。

最終日に特別なストーリーは描かない。12番で奪ったイーグルを引き合いに出して話す。「12番でいいティショットを打って、2打目もいいショットを打って、8メートルの下りのパットは思ったところに、思った強さで打てて入りました。最初から完璧なショットを3つ続けてイーグルを取ってやる、みたいなのは描いていなかった」と一打一打の結果がスコアにつながるもので、基本的には思い通りに行かないことが多いことも知っている。

「狙い通りにうまくいくことってなかなか起こらない。基本的には自分ができることをやっていくしかないし、自分がコントロールできることの範囲以内でやっていくしかない。明日は明日の調子も多少関係しますし、それも見極めながらっていう感じですかね」と初日から続ける“コツコツ”を最終日も遂行するのみ。ただ「ここまでは昨年から引き続きやっていることもある程度出せていますし、すごく前向きな材料が多いと思います」。スイング改造4年目での手応えを確かに感じている。(文・小高拓)

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