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恩師へ優勝報告を! ジャンボ軍団のボールストライカー・佐久間朱莉【女子U-23紹介】

初優勝が期待される佐久間朱莉。ジャンボへ吉報を届けたい(撮影:福田文平)

2024年の国内女子ツアーが2月29日にいよいよ開幕する。若年化が進んでいるツアーにおいて、注目すべきニューヒロインは誰なのか。スタッツをもとにしたレーダーチャートで若手の有望株を紹介する。今回は【佐久間朱莉・21歳】。

1998年度生まれの“黄金世代”、2000年度生まれの“プラチナ世代”。ツアーの中核を担うこの2世代に負けじと、新勢力が台頭してきた。岩井ツインズや桑木志帆、内田ことこ、仁井優花らを擁する2002年度生まれの選手たちがそうだ。

この世代でツアー勝利を挙げているのは岩井明愛・千怜姉妹だけだが、初優勝まであと一歩という実力者が多くそろっている。ジャンボ軍団の一員・佐久間朱莉もその一人だ。

2021年6月のプロテストで一発合格を果たすと、翌年はメルセデス・ランキング33位ですぐさまシード入り。順調な成長曲線を描き、昨年はトップ10入り8度を記録。ランキング25位でシードを堅守した。

佐久間の強みは、一言でいえば“バランス力”だろう。ウッド、アイアン、ウェッジの総合ショット力が問われるボールストライキング部門では、同い年の桑木と並んで12位にランクイン。2023年の夏場までは女王・山下美夢有を抑えて1位に立っていたことからも、卓越したショット力がうかがえる。

前半戦ではトップ3を4度記録するなど躍動したが、“もう一押し”というところでチャージをかけきれなかった。ジャンボからは「お前は良くも悪くも変わらない位置にいるな」という厳しい言葉を浴びせられることもあったが、もちろんこれは期待の裏返し。2024年こそストロングポイントをフルに発揮し、恩師へ優勝報告をしたい。

【2023シーズンの主要スタッツ】
・平均ストローク:71.75(41位)
・パーオン率:69.79%(29位)
・平均パット数:1.80回(33位)
・ドライビングディスタンス:242.04ヤード(33位)
・フェアウェイキープ率:68.27%(31位)
・リカバリー率:60.66%(59位)

■佐久間朱莉(さくま・しゅり)
2002年12月11日生まれ。埼玉県出身、埼玉平成高卒。3歳からゴルフを始め、「関東ジュニア」「関東女子ゴルフ選手権」などのタイトルを獲得した。2020年にはJGAのナショナルチームにも所属した。21年6月のプロテストで一発合格を果たすと、同年の下部ステップ・アップ・ツアー「京都レディース」でプロ初優勝。22年からは2季連続でシードをつかんだ。身長155cm。大東建託所属。

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