• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 松山英樹、石川遼と比較され続けた男 ツアー参戦8年目の初優勝に思いが溢れた【2020-21年“涙のワケ”】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

松山英樹、石川遼と比較され続けた男 ツアー参戦8年目の初優勝に思いが溢れた【2020-21年“涙のワケ”】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

優勝インタビューでも涙と思いが溢れた(撮影:鈴木祥)

新型コロナウイルスの影響で2020、21年が統合された国内男女ツアーは、1年半にも及ぶシーズンを終えた。今季も“初優勝”、“復活”など印象的な場面がファンの心をつかんだ。そんなシーンをさらに彩ったのが、選手たちが流した涙。ただ、そこに至るまでの理由は人それぞれだ。そんな数々の涙に注目し、長かったシーズンを振り返る。

恩師は姉弟子・稲見萌寧の女王戴冠でも涙

木下稜介は「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の最終日最終ホール、60センチのウイニングパットを決めると、両手を突き上げて顔をくしゃくしゃにした。これには18番グリーンにいたギャラリーだけでなく、メディアや大会関係者ももらい泣き。テレビで試合の行方を見守っていた奥嶋誠昭コーチにいたっては、「ハーフターンしたときから泣いていた」という。

ツアー本格参戦8年目の悲願の初優勝に「本当に長くて苦しくていろんな思いがこみ上げてきました。セカンドがグリーンオンしてちょっとウルッときてしまって。そのあとファーストパットを打ってホッとしてちょっと涙が出てきた」と、このシーンを振り返った。

この試合は木下にとって今季3度目、キャリアでは4度目の最終日最終組だった。2020-21年シーズン最初のチャンスは20年「三井住友VISA太平洋マスターズ」で巡ってきた。最終18番パー5のティイングエリアまでは、トーナメントを1打リードしていた。ところが、前の組を回っていた香妻陣一朗が劇的なイーグルを奪って逆転。最後の最後で初優勝が木下の手から滑り落ちた。それでも「最後まで優勝争いができたし、次に生かさないといけない」と前を向いた。

関連記事