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「目を閉じてパット」より、もっと大きなガルシアの勝因【舩越園子コラム】(No.158762) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

目を閉じてパットよりも大きなガルシアの勝因とは?(撮影:GettyImages)

セルヒオ・ガルシアが「サンダーソンファームズ選手権」を制し、米ツアー11勝目を挙げた。2017年の「マスターズ」以来、実に3年ぶりの復活優勝。今週2日目を終えたとき、彼が明かした「目を閉じてパットをしている」という事実は、すぐさま米メディアによって世界中へ発信され、ガルシアが勝利した今は「目を閉じてパットして復活優勝」という見出しが世界中で踊り始めている。

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とはいえ、目を閉じてパットすること自体は、実を言えば、さほど驚きではない。かつてジョニー・ミラーが当時の新鋭ペイン・スチュワート(故人)と競り合った1987年の「ペブルビーチ・ナショナル・プロアマ」で、目を閉じてクラッチパットを沈め、それが勝利の決め手となったことは、米ゴルフ界では知る人ぞ知る話だ。NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンも目を閉じてフリースローをしたことがある。それはバスケットボール界では有名な話だ。

プレッシャーの下では緊張やさまざまな思考によって体が硬直してミスパットもしがち。しかし、目を閉じてしまえば、余計なものが視界に入らない分、自分の感性と本能でパットできるという説は、なるほどとうなずける。

だが、練習ならともかく、大事な試合でそれをやるには勇気がいる。ガルシアが明かした「僕はオーガスタでもそうやっていた」という事実は、3年前のマスターズ優勝時には明かされなかったことだったので、これには驚かされた。

あのマスターズ優勝後、ガルシアの成績は下降していた。欧州や世界では勝利していたが、米ツアーでは優勝どころか昨季はプレーオフ・シリーズに残ることもできず、世界ランキングはトップ50圏外へ後退。ここ最近は予選落ちが続いていた。

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