追い上げ届かず2位 阿部未悠が味わった勝負どころの突破力

惜しくも初優勝を逃した阿部未悠だが、今後への収穫もあった。(撮影:佐々木啓)

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇9日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6435ヤード・パー72>

首位と2打差の3位タイから出た阿部未悠が、最終日は5アンダー・ボギーなしの「67」。トータル8アンダーまで伸ばしたものの、1打及ばずの2位タイで、惜しくも初優勝を逃した。

「短期決戦に対して自分の中で集中できていたし、手応えもありました」というように、前半は2バーディ・ボギーなし。バックナインの10、11番を連続バーディとして、追撃へギアを上げた。

16番でもバーディを奪い初優勝を視界に入れたが、続く17番で3メートルにつけながらモノにできず、終わってみれば首位と1打差フィニッシュ。

「右に切れるかどうかの微妙なラインとはいえ、こういうのが入らないと(優勝は)難しいと痛感しました」

難しいと思っているコースに対して「いいゴルフをしようと思っていた。それはできたかなと思う」と納得感はある半面、足りないものが浮き彫りとなった今大会。とはいえ、昨年の「富士通レディス」では最終日最終組で回りながら首位と4打差だったが、今大会は1打差まで詰まった。少しずつ経験を積んでいく阿部の初優勝は、決して遠くないはずだ。

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