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久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

久保建英がレアル・ソシエダとの契約を2年延長、雑念を消し去りいざCLのPSG戦へ

久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
2月12日、レアル・ソシエダは日本代表MF久保建英と2029年6月30日まで契約延長したことを発表した。

契約解除金は当初設定されていた6000万ユーロ(約93億円)から過度に引き上げられる可能性は低いとスペイン紙『アス』が報じている。

この契約延長により移籍の噂は沈静化することになり、ソシエダも久保自身もCLラウンド16ファーストレグのパリ・サンジェルマン戦に集中できる環境となった。

久保建英が早い時期にソシエダと契約延長を交わしたことの意味

久保とソシエダとの契約は当初2027年6月30日までとなっており、まだ3年間も残されていた。

それにもかかわらず久保はソシエダとの契約を2年間延長させた。

「移籍金を吊り上げるために画策した契約延長か」

そう考えるファンもいるが、今回の契約延長はその可能性が低い。

なぜならば、冒頭でも挙げたように契約解除金は大幅に引き上げられないといった報道もあるからだ。

つまり、単純に久保自身がソシエダで長くプレーすることを望み、またソシエダ側も久保に長くサン・セバスチャンでプレーし続けてほしいと願っているということだ。

久保自身はこの先ベンチ要員になることなど毛頭考えておらず、主力として活躍できるといった自信があるからこそ契約延長の契約書にサインをしたはずだ。

この決断を意外だと思ったファンも多いのではないだろうか。

ソシエダは現時点でCLのベスト16に残っており国王杯(コパ・デル・レイ)も準決勝まで勝ち残っているが、ラ・リーガでは7位に沈んでいるため来季のCL出場権獲得は限りなく不可能に近い。

毎年CLの舞台に立ち続けたいという意志を持つ久保が、来季CLの舞台に立つことができないにもかかわらずソシエダに残留する道を選んだわけだ。

久保自身がコメントしているように、「チームメイトや監督、サポーターなどとのフィーリングが良い」という要因が大きかったのだろう。

毎シーズン所属クラブを変えてきた久保にとっては、数シーズンじっくりと1つのクラブで戦いたいという想いもあるはずだ。

求められる来季に向けてのスカッド強化

久保の契約延長は、ソシエダの向上心をさらに確固たるものにしたはずだ。

元々毎年CLに出場する強豪クラブを目指す意思はあったものの、今季は怪我人の多さなども原因となりラ・リーガでは不本意な順位となっている。

中盤にスビメンディ、ミケル・メリーノ、ブライス・メンデスというスペイン代表クラスの逸材が揃い、バレネチェアと久保というラ・リーガ屈指のWGもいる。

GKのレミーロやDFのル・ノルマンもスペイン代表クラスであり、キャプテンのオヤルサバルも前線ならどこでもこなせるスペイン代表選手だ。

しかし、明らかに選手層は薄く、さらには絶対的なCFがいない。

毎シーズンCLの出場権を獲得し、近い将来何かしらのタイトルを狙うのであれば、選手層強化と優秀なCFの獲得は必須となる。

久保の契約延長により、今後経営陣も本気で戦力拡大に乗り出すはずだ。

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