高校サッカーの名将・黒田氏がJリーグへ。町田はどう変わる？監督の軌跡を解説

町田を“黒田カラー”に染められるのか

近年の高校サッカー界で実績を積み上げ、“重鎮”とも呼べる存在になった黒田監督が選んだのがJリーグというフィールドだ。長年にわたる経験と人間形成を含めた育成力で青森山田という常勝チームを作り上げてきた高校サッカーから、プロというカテゴリーへのチャレンジは驚きを持って伝えられた。それと同時に、昇格や降格が絡み、1試合1試合の結果でシビアな評価が下されるこのプロという舞台で、学生年代で培ってきた育成力、指導力、チームとしての構築力など、あらゆる要素をどう落とし込んでいくかはJリーグ、高校サッカー界が注目するものとなるだろう。

第101回の高校サッカー選手権の地区大会が各地で行われ出場校が決まっていく中で、その歴史を彩ってきた名将が新たなる挑戦を選択した。高校年代で長年にわたりトップクラスの実績を積み上げ、柴崎や松木といった名選手を送り出してきた黒田監督がJ2の舞台でどのような采配を執り、町田ゼルビアを“黒田カラー”に染め上げていくのか。青森山田で築き上げた“勝者のメンタリティー”をJリーグの舞台でも植え付けられるか注目だ。