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量販店にできる“地域密着”への挑戦「町のスポーツ店を目指して」

卓球×ビジネス 量販店にできる“地域密着”への挑戦「町のスポーツ店を目指して」

2021.08.18 取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)
東京五輪以降、街の至るところで卓球の話題を耳にする。
卓球は、何度目かの空前のブームを迎えようとしている。

見るのも楽しいが、自分でするのはさらに楽しいのが卓球だ。ぜひこの機に、まず自分の用具を揃えてみてほしい。

さて、ここは錦糸町だ。
スカイツリーだ。いや、錦糸町からはもうちょっと距離あるんですけどね。

スーパースポーツゼビオのお店の前から見えたスカイツリー
写真:凛と立つスカイツリー/撮影:ラリーズ編集部スカイ……え。

遠くにそびえるスカイツリーと、錦糸町駅前の謎のモニュメント
写真:スカイツリーと、錦糸町駅前のモニュメントのコラボ/撮影:ラリーズ編集部さて。
前回、神田小川町の“ビル型店舗”の本店に「卓球ブーム」の兆候を聞いてみたが、やはり全国津々浦々にあるゼビオと言えば、こういう店内のイメージだと思う。

スーパースポーツゼビオ錦糸町の店内
写真:広い店内と、いろんなところを見てしまう品揃え/撮影:ラリーズ編集部“ザ・ゼビオ”的なお店の、スーパースポーツゼビオ オリナス錦糸町店。入り口近くにあったアウトドアグッズに惹かれて手に取っていると、既に約束の時間を過ぎていた。

このページの目次

  • [7 取材したお店情報]()

「ラバーの貼り替え需要が増えました」

話を聞かせてくれたのは、ラケットスポーツ担当スタッフの鍬田親宏(くわた ちかひろ)さんだ。ご自身の競技としてはテニスが長いということだが、だからこそ卓球にも親近感があると言う。
ちなみに、スタッフの方にご自身の競技経験を聞いてみるのが、私はとても楽しい。

スーパースポーツゼビオ錦糸町店の小林雅之さん
写真:スーパースポーツゼビオ錦糸町店の鍬田親宏さん/撮影:ラリーズ編集部——こちらの店舗はどういうお客さんが多いですか。
鍬田:
一番多いのは、学生の方ですね。おおよそ7割くらいです。あとは、隣の体育館のスクールの方も来てくださっていて。わりと幅広い年齢層の方がいらっしゃっていますね。


写真:Tリーグの試合も開催される墨田区総合体育館/撮影:ラリーズ編集部——卓球売り場で、東京五輪の盛り上がりの影響はありますか。
鍬田:
五輪が始まって、ラバーの貼り替えが一気に増えました。最初、なんでこんなに急に?と思ったんですが、ああ、五輪だと。さっきも、久しぶりにやってみようかなという大学生の方がいらっしゃってました。

——練習したくなりますもんねぇ。他に売れてるものはありますか。
鍬田:
オリジナルの卓球台ですね。五輪が始まってから、3台注文がありました。

——3台も!
鍬田:卓球メーカーさんの台に比べて安いっていうのもあると思いますが。

スーパースポーツゼビオ錦糸町店
写真:送料無料(一部地域除く)も人気の理由だと思われる/撮影:ラリーズ編集部鍬田:あと、卓球のネットも売れてます。レジャー用じゃなくて、メーカーさんの公式のものなんですけど。
——久しぶりに卓球しようとしたら、ネットが無かった人が多いのかも……

「地域密着宣言」


写真:店内に貼られたチラシ/撮影:ラリーズ編集部——この張り紙はなんですか?
鍬田:
この地域のクラブやスクールさんが載せたい情報を掲載してます。

——部員募集!的なことですか?
鍬田:
もちろんそれもありますが、売り場でも、例えばテニスで“あのスクールはどのラケットを推奨しているのか、シューズはオールコート用なのか”などの情報を、ひとつにまとめて掲示しようと思っています。

卓球でも今後、ぜひ地域のみなさんにお店を活用して頂きたいなと。同じ墨田区の曳舟店では、この“地域密着”の取り組みをさらに積極的に進めてます。

量販店に可能な、地域密着とは何なのか。

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