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初日から首位を守って臨んだ最終日 まさかの失速でV逸した原英莉花が見せた残念な表情【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

原のさらなる奮起を促すことになった敗戦だった(撮影:佐々木啓)

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「ニトリレディスゴルフトーナメント」(8月25日~28日、北海道・小樽CC)で最も閲覧数が多かったのは、大会最終日の写真。フェアウェイウッドのショットを打った後、残念な表情を見せていた原英莉花だった。
 
原は初日から3日目まで首位を守り、トータル9アンダー。完全優勝を視野に入れて最終日を迎えた。だが2打差の2位タイグループには、山下美夢有、稲見萌寧、藤田さいき、上田桃子、吉田優利の5人が控え、決して油断でいない緊張のスタートを迎えていた。
 
強い決意を持って臨んだ原だったが、2番でいきなり落とし穴が待っていた。3日目にダブルボギーを喫した鬼門。ピンを狙うにはグリーン手前の池が絡む難しい状況。原が放った2打目は池を避けてピンを大きくオーバー。そこから寄らず、下りのパットは大きくオーバーした。そして返しのパットも入らずのダブルボギーで後続に追いつかれると、その後の再浮上を果たせずに一日が終わった。
 
首位スタートから1バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「76」。4つ落としてトータル5アンダーの7位タイに「本当に悔しい。久しぶりの優勝争いで力んでいたのもあるし、チャンスを待ちきれなかった」と、原は唇をかんだ。
 
最終組でともに回った稲見萌寧と山下美夢有の優勝争いからは、蚊帳の外だった。その悔しさは忘れない。「本当に悔しいです。毎試合勝つ気持ちで戦いたいと思いますし、どんな状況でもピンを狙ってバーディを獲っていきたい。それに向けて身を削ってでも練習して、たくさんバーディを獲って優勝したいです」と話した原。ツアープロとは生来の負けず嫌いの集まり。原のさらなる奮起を促すことになった敗戦だった。
 
2019年に初優勝を遂げ、20年はメジャーで2勝。21年も勝利を挙げていたが、22年は未勝利。いよいよ3月2日に開幕する23年シーズン、勝利の美酒を誰よりも望んでいるのは原本人だろう。

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