• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 女子下部ツアーで初の託児所開設 一ノ瀬優希、高島早百合は「すごく助かる」

女子下部ツアーで初の託児所開設 一ノ瀬優希、高島早百合は「すごく助かる」

託児所で笑顔を見せる一ノ瀬優希(提供:JLPGA)

<カストロールレディース 初日◇26日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6435ヤード・パー72>

ママさんゴルファーに朗報だ。今年5月から住友商事との共同で、トーナメント会場に託児所が開設されている。これまではレギュラーツアーのみだったが、今週は初めて下部のステップ・アップ・ツアーで託児所が開かれた。

その大会は26日開幕の「カストロールレディース」。同大会出場選手で、託児所へ実際に子どもを預けた一ノ瀬優希と高島早百合に話を聞いた。

■一ノ瀬優希

ーー利用してみた感想は
「最初に子どもを預けたときはかなり泣いてしまったので、ちょっと心配になりましたが、戻ってきたときにすごく笑顔で遊んでいたので、保育士の方々にすごく感謝しています。こどもが明日からも楽しんでくれそうなので良かったです」

ーーステップでは初。今回の取り組みについては
「ステップにも子どもがいる選手が多いので、設置していただいてうれしいです。子どもを預けられないので、試合に出れずに悩んでいる選手もいると思う。ほかの試合でも設置いただければ、試合に出られる選択ができることになりますし、これからも続いてくれると本当にうれしいです」

ーー今後、託児所の開設が増えれば、ご自身の状況も変わる?
「私自身、子どもを預けられなくて試合に出られなかったことがあった。すぐに全試合(で開設)とまでは難しいと思うけど、徐々に設置していただける試合が増えていくとうれしいですし、すごく助かります」

ーーママさんゴルファーとして、これからの目標は
「私は子どもを生んだことは関係なく、いつも優勝を目指してプレーしている。『ママだから』とかは考えず、出場した試合はこれからも優勝を目指して頑張っていきます」

■高島早百合

ーー利用してみた感想は
「息子は1歳と2カ月で、託児所にこれまで一回も預けたことがなかった。今回、初めて家族以外に預かってもらいました。もっと泣くかなと思ったけど、はじめだけぐずって、あとは一瞬で泣き止んだので、すごく助かりました」

ーー今回の取り組みについては
「クラブハウスに託児所があることがすごく助かります。試合会場から離れた保育所とかに預けてくるとちょっと心配ですけど、会場にあると、例えばハーフタウンに少し様子を見られたりとかするので、安心して預けることができました。これまでは家族みんなの予定を調整して、休みを取って預かってもらっていましたが、そういう調整がいらなかったのも、大きなポイントの一つでした」

ーー今後、託児所の開設が増えれば、ご自身の状況も変わる?
「私自身も競技との向き合い方や、子どもとの関係性についてもっと真剣に考える機会が増えていくと思います。託児所があるおかげで時間の調整もしやすくなり、より一層真剣に取り組むことができるイメージがあります」

ーー『もっとこんなことがあればいい』などの要望は?
「全ての会場に託児所があるのが理想的ですが、(さらに)外でも遊べたらいいかなと思います。例えば選手がスタートした後のグリーンで遊べるとか。せっかくゴルフの試合会場に託児所があるなら、子どもたちがゴルフに触れ合える機会、環境があってもいいのかなと思います。めちゃくちゃ助かりますし、ぜひやってほしいです」

ーーママさんゴルファーとして、これからの目標は
「今は自分のゴルフだけに集中できないですが、これはしょうがないことです。まずは子育てを優先させながら、自分の時間を確保する方法を考えています。子育てが落ち着いた時期に、再び試合に出ることを目指して頑張りたいです。今は、周りのサポートがない限り、100%自分のゴルフに集中することは難しいです。託児所が全ての試合で当たり前のように設置され、選手たちが利用できる状況になると、より理想的な環境に近づくと思います」

関連記事