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一時は1打差に肉薄 松山英樹は久々V争い「きっかけの1%くらいが見えた」

松山英樹は今季ベストの5位でフィニッシュした(撮影:GettyImages)

<ザ・プレーヤーズ選手権 最終日◇12日◇TPCソーグラス スタジアムC(米フロリダ州)◇7256ヤード・パー72>

首位の背中が一瞬だけでも見えた。松山英樹が猛烈な追い上げで、13番までに7バーディを奪い、ボギーが先行したスコッティ・シェフラー(米国)に1打差に迫った。その後は1ボギー・1ダブルボギーと落としたものの、4つ伸ばしトータル9アンダー・5位。1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」の9位を上回る今季ベストを記録した。

3番でバーディを先行させると、6番でもバーディ。8番からも連続バーディで折り返した。11番からは圧巻の3連続バーディ。「ファーマーズのときよりは自分の状態も良くなりそうな雰囲気もあるので、優勝争いに入っていけるかなという感じはあった」と、この時点で優勝の2文字も頭をちらつく。

終盤に入り、少しでも上位にプレッシャーをかけたいというところで、14番ではミスが重なりダブルボギー。頭を抱えるシーンもあった。「1打差までいったのでこれからだなというところでダボを打ってしまったのでもったいなかったなという感じはある」。

ミスはあったが、総じて内容には充実感を漂わせる。「先週まで迷っていた部分がまとまってきて、それができるかできないかというか、まあ新たな悩みも出てくるけど、試合をやらないと分からないレベルのところまで来たかなって感じ」と、発見もあったのは今後への収穫だ。

不振にあえいでいたなかで見えた兆し。「やっときっかけの1%くらいが見えたくらい。これから勝つためにどれくらいが必要か分かっているので、それができるかどうか分からないけど、しっかりいい準備をしていければいいなと思う」と、ようやく松山らしいシーズンが始まったともいえる。

気持ちはすでに4月へ。「オーガスタに向けてやるべきことをやらないといけないと思う」。2年ぶり2度目の制覇を目指す「マスターズ」に照準を合わせていく。

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