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「直射日光で頭が痛くなって…」 西郷真央が“熱中症”のなか魅せた会心ショット

体調不良でペース乱れるも…。西郷真央は優勝戦線で踏ん張った(撮影:福田文平)

<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 3日目◇9日◇パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)◇6755ヤード・パー72>

残暑どころか連日気温30度オーバーの会場は、3日目も29.3度を記録。選手たちの疲労も蓄積するばかりだ。メジャー初制覇を狙う西郷真央は、「後半に入ってから風がまったく無くなって、水はずっと飲んでたけど直射日光で頭が痛くなった。最後はけっこうしんどかったです」という状態ながら、トータル9アンダーの2位に踏みとどまった。

首位の小祝さくらとの1打差を追ってスタートした第3ラウンドは、1番パー5でバーディを奪ったものの、猛暑の影響で芝が枯れたことで硬く、速くなったグリーンに苦しめられる一日に。3パットを3回記録するなど、この3日間で最多の5ボギー。体調が悪くなった後半は、13番から3連続ボギーと苦しい時間も過ごした。

しかし、ピンが傾斜に切られ、多くの選手が手を焼いた17番パー3では、「先に(同伴競技者の)2人に打ってもらえたので、狙いは定めやすかった」と7番アイアンのティショットをフェードで1.5メートルにつけるナイスショットを披露。ここで1つ取り戻すことに成功する。なんとか「71」とスコアも1つ伸ばし、トップを維持した小祝との1打差もキープした。

「きのうよりもきょうのほうがセッティングが難しく感じたので、あすもすごく難しくなると思う。大きなミスをしないように全力で頑張りたいです」。優勝圏内で迎える最終日への意気込みを示した。

2年前の大会は3日目を終え単独トップだったものの、最終日で稲見萌寧に逆転を許し、悔しい敗戦も経験している。「その時は萌寧ちゃんと一緒に回って、すごくいいプレーを見せてもらって、それがいい経験にもなった。過去にとらわれずに頑張りたいです」。今年は追う立場で悔しさを晴らしたい。(文・間宮輝憲)

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