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体調不良から回復の櫻井心那 3連続ボギーから心を“無”にしてカムバック

3連続ボギーの悪い流れを“無”の心で食い止めた櫻井心那(撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目◇21日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>

先週の「富士通レディース」で今季4勝目を挙げた19歳の櫻井心那。この日は4バーディ・4ボギーの「72」で回りトータル6アンダー・9位タイ、首位とは6打差から逆転優勝を狙う。

実は、先週の優勝後、体調を崩していた櫻井。熱、だるさを感じて病院で検査を受診し、点滴と薬を処方されるほど、悪い状態だったという。「2キロほど、痩せちゃいました…」と初日、2日目は、棄権を考えるほどの体調だった。

それでも3日目は熱も下がり、すっかり体調は戻ったようで、気合は十分だった。しかし、その気合が空回りしたのか、8番から3連続ボギー。「全然うまくいかなくて、ずっとイライラしちゃいました」と冷静さを失っていた。

これではダメだと11番で我に返った櫻井。「もう全然うまくいかないから、分かっているのに、疲れるなって思って。後半は感情を“無“にしてやりました」と“平常心”を取り戻した櫻井は、11番以降のプレーはボギーなしの2バーディ。この日のスコアをイーブンパーに戻すことに成功した。

10代では宮里藍以来、史上2人目となる年間5勝目を目指す櫻井。首位とは、6打差あるものの、先週の富士通レディースでは、2日目に「63」をマークするなど、爆発力には定評がある。「感情が出るのは、自分でも見苦しいなと思ったので、あすも平常心で頑張ります」。最終ラウンドも“無”の境地で、大まくりを誓う。(文・神吉孝昌)

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