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3パット3回に池ポチャ2発… 渋野日向子は乱調『77』「流れも悪くてすごく残念」

渋野日向子は「77」で急落。最終日は上だけを見て這い上がる(撮影:ALBA)

<BMW女子選手権 3日目◇21日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

勢いよく第3ラウンドに乗りこんだ渋野日向子だったが、1バーディ・6ボギーの「77」で急降下。コツコツとためてきた貯金を使い果たし、トータルイーブンの52位タイまで落とした。

最高の出だしだった。1番パー5はドライバー、5番ウッドでフェアウェイを渡り歩くと、アイアンでの3打目は傾斜を使って右手前5メートルに。大きく曲がるフックラインを読み切り、“おはようバーディ”で滑り出した。だが、3番で6メートルのバーディパットがかすめて80センチオーバーすると、「読みが違った」と返しが決まらずボギー。4番パー3では段上まで転がり、連続の3パットボギーを喫した。

負の連鎖は続く。7番パー3ではティショットをグリーン手前の池に落として、寄せワンボギー。バンカーやラフからのナイスセーブも見せながらも、12番を寄らず入らずで落とすと、13番は3パットボギーを喫した。ティイングエリアが前に出てワンオンも狙える17番パー4では、ティショットが右を走る池につかまって4オン1パット。3パットが3回に、池が2回という内容には「全くクラブ番手が合わない一日だった。流れもすごく悪かったので、すごく残念」と吐き捨てた。

尾根に切られたピンが多く、グリーン上で苦しんだ選手が続出したが「確かに難しいところには切ってありましたけど、それ以前の問題」と反省しきり。後半には風が強く吹き始めて、「すごく難しかったですし、あんまり集中できていなかったと思います」とサバサバした言葉と表情で振り返った。

「パッティングもきょうはミスしてしまったし、ショットも別にいいところがあったわけでもなかったし、切り替えられる場面がなかなかなかった」と厳しい評価でバッサリ切り捨てた一日。シード権獲得のボーダーラインにいるなかで、ビッグポイント獲得への道を着実に歩んでいただけに、なおさら悔しさは大きい。

首位はトータル12アンダーで、トップ10入りはトータル8アンダー。上位で終えるためには、ビッグスコアが必須となった。「修正点はたくさんありますけど、切り替えて頑張ります。上を目指すしかないので、しっかり攻めのゴルフができるように」。顔を上げて最終日を見据えた。(文・笠井あかり)

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