鶴岡果恋は初Vを逃すも言葉は前向き「毎日が生き生きゴルフ」

好調の鶴岡果恋。ツアー初優勝に着々と近づいている(撮影:上山敬太)

<パナソニックオープンレディース 最終日◇28日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>

4位タイから出た鶴岡果恋は「68」のラウンドで、トータル15アンダーの7位タイでフィニッシュ。3つ順位を落とし、初優勝には手が届かなかったものの、崩れることの多かった優勝争いの最終日にしっかりスコアを伸ばした。直近の5試合15ラウンドはアンダーパーが13回に対し、オーバーパーは1度だけ。「アンダーパーが当たり前になっているのが怖いです(笑)」とおどけるほどの好調ぶりを見せている。

2日目は「80点」だった自己評価は「50点」に下がったものの、表情は晴れやか納得のラウンドだった。3番パー5でこの日の初バーディを奪ったのを皮切りに11番までに4バーディ。一時は首位に1打差に迫った。

一方、さらにスコアを伸ばしたかった12番以降はすべてパー。「カップも難しいところに切ってあったと思うし、難しいラインについちゃいましたね。力が入って体が少し硬かったけど、優勝を狙っていたので仕方がないです」。課題は最終日から最終日のバック9に移ったといったところだろう。

「全体的にゴルフが上手くなったと思うのですよ」。特にアイアンショットは人生最高といえるぐらい感触がいい。「イメージした球と打っている球が合っている感じで昨シーズンの調子が良かった時にもなかった感覚があります」。グリーンを外したのは初日2回、2日目、最終日が各1回。パーオン率は岡山絵里と並んで、今大会ナンバー1だった。

「今までだったら右は嫌だなあと思ってしまうようなシチュエーションでも、ミスが出ないのでそれを感じない。ノープレッシャーなので、今はゴルフが楽しくて、毎日生き生きしています。毎日が生き生きゴルフです」。出てくるのは前向きな言葉ばかり。表情はまさに生き生きしている。

次の国内メジャー初戦「ワールドレディス・サロンパスカップ」は昨シーズン出場ができなかった大会。鶴岡にとっての前回2022年大会は予選落ちを喫している。「茨城GCはグリーンが速くて硬くて止まらない、グリーン周りのいいところにバンカーがあるという印象です。激ムズコースで今のショットが通用するのか試してみたいので楽しみですね」。メジャーの厳しいセッティングでもアンダーパーが続くようなら、いよいよ初優勝が見えてくる。(文・田中宏治)

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