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ミシェル・ウィーがツアー引退「ペブルビーチで最後のラウンドができて良かった」

ペブルビーチで現役最後の戦いを終えたミシェル・ウィー・ウェスト(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 2日目◇7日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

1年前に予告していた通り、米国女子ゴルフ界の人気を引っ張ってきたスターが現役を退くことになった。ツアー5勝、2014年には「全米女子オープン」を制したミシェル・ウィー・ウェスト(米国)が今大会をもってクラブを置く。

名門ペブルビーチでの最後の戦い。2日間トータル14オーバーで予選落ちに終わったが、暗くなり始めた最終18番グリーンには多くのファンがかけつけ、その姿を見送った。最後は9メートルをねじ込み、パーでの締めくくり。「間違いなく、甘いお別れになった」と長い現役生活の幕を下ろすと、それまで見せていた笑顔が一変、目には涙を浮かべていた。

「ラウンド中はずっと涙をこらえていた。楽しかった。ペブルビーチで最後のラウンドができて本当に良かった」

アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、チョン・インジ(韓国)とのラウンドは、たくさんのギャラリーを引き連れた。キャディは夫のジョニー・ウェスト氏が務め、娘のマナカちゃんはそのプレーを見守った。「夫がバッグを持っていたこと、一緒に18番を歩いてくれたこと、1週間ずっとそばにいてくれたこと、家族がいてくれたこと、ペブルビーチでの全米女子オープンに参加できたこと。すべてが信じられない」と涙ながらに話した。

今後の活動について詳細は明かしていないが、昨年には「やりたいプロジェクトがあるの」と話していた通り、33歳は第二の人生を歩んでいくつもり。かつて天才少女といわれ、男子ツアーへの推薦出場なども果たすなど脚光を浴びてきた人気選手が、結婚、出産を経て、また新たな道を切り開いていく。(文・笠井あかり)

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