初日93位から大まくり 穴井詩が狙う“史上最大の逆転V”

穴井詩が史上最大の逆転劇を演じようとしている。(撮影:鈴木祥)

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目◇8日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6420ヤード・パー72>

今大会の出場選手では最上位となるメルセデス・ランキング6位の穴井詩が連日の「67」をマークし、初日の93位からトータル5アンダーの9位タイまで順位を上げてきた。初日の前半は風雨が最も激しい時間帯にプレーし、3ボギー・1ダブルボギーの「41」。致命的と思われた出遅れから巻き返し、最終日を前に首位とは6打差。大逆転での今季3勝目も見えてきた。

前半で2つのバーディを奪った穴井はパー5が連続する11、12番で一気にスコアを伸ばした。ともにティショットをラフに入れたため、自慢の飛距離を生かした2オンは狙えなかったが、11番では残り85ヤードからの3打目がバックスピンで奥から戻って、カップに消えるスーパーイーグル。12番は残り70ヤードから2メートルに寄せてバーディ。58度のウエッジが冴え渡り、2ホールで3つスコアを伸ばした。

初日は6つのボギーに加えて、ダブルボギーもあったが、この2日間でボギーはひとつだけ。「今週はショットを重点的に練習していたこともあって、初日はパットのタッチが合いませんでした。練習しないと下手になるといういい例です」。初日は3パット2回。ロングパットのタッチを合わせる練習をしっかりこなしたことで、この2日間は3パットが一度もなかった。

JLPGAによると、過去の優勝者で最も初日の順位が低かったのは1989年「コニカカップワールドレディス」の谷福美で51位(4日間大会に限る)。仮に穴井が優勝を果たせば、これを大きく上回るツアー史上最大の大逆転劇となる。「やるだけやって、どこまで迫れるか。そんなに簡単には勝たせてくれません」。もうひとつ「67」を並べても追いつけるかどうか。逆転Vにはさらなるビッグスコアが必要になるのは間違いない。

今週は日本勢22人参戦の「全米女子オープン」が行われている。穴井の言葉を借りれば、今回は「居残り組」となったわけだが、1カ月後には自身も海外メジャー「AIG全英女子オープン」出場が控える。

「このまま行っても観光で終わるだけ」とティショットの精度アップが喫緊の課題だ。今週は初日からフェアウェイキープが5回、5回、7回となっているが「10回は(フェアウェイに)持っていきたいですね」。それだけフェアウェイに行けば、バーディラッシュの可能性は十分。メジャーへの手応えも、自信も、ツアー史上最大の逆転記録も…。最後はメルセデス・ランキング最上位の穴井が全部持って帰る。(文・田中宏治)

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