パリ五輪でメダル獲得が期待される女子やり投げの北口榛花に暗雲。チェコで行われた国際大会欠場
北口榛花(写真:ロイター/アフロ)
女子やり投げ日本代表の北口榛花(JAL)が、今月4日にチェコで行われた国際大会を欠場した。
マネジメント会社は北口の欠場を「コンディション不良」と発表しており、今後の試合日程も未定としている。
パリオリンピックのメダル候補として期待されているだけに、その状態が心配される。
大会11連勝中の北口にトラブル。パリオリンピックに不安も
東京オリンピックで一躍その知名度を高めた女子やり投げの北口榛花(26)だが、やり投げ大国のチェコを拠点に生活しその実力を伸ばしてきた。
2023年8月に行われたブダペスト世界選手権大会では、世界選手権で日本の陸上女子フィールド種目初となる金メダルを獲得。
今季も4大会に出場しすべて勝利するなど11連勝を達成していた。
直近のチェコで行われたコンチネンタルツアー・ゴールドのゴールデンスパイクでも、雨が降る難しいコンディションの中60mオーバーの記録を出し、しっかりと勝ち切った。
最早60mオーバーを記録するのがスタンダードになりつつある北口。
東京オリンピックの記録を参考にするならば、60m以上の記録は7名しかいないことから、メダル争いを演じられるレベルにいるのは確かだ。
5月に出場したセイコーゴールデングランプリでは63m45という記録も出しており、パリ・オリンピックでのメダル獲得も視野に入るほど状態が良かったが、オリンピックまで残り2ヶ月を切ったこのタイミングでトラブルに見舞われることになった。
コンディション不良とアナウンスされており、詳しい状況は不明となっているが、軽度のコンディション不良であれば十分本番に間に合うはずだ。
北口の存在によりやり投げは日本の陸上競技の中でも注目度の高い競技となっているだけに、気になるところだ。
果たして北口は今後コンディションを回復させパリオリンピックにベストな状態で臨むことができるのか、その動向に注目だ。
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