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メドベージェフがトイレ休憩の新ルールに怒り。着替えを拒否され「ナンセンスで筋が通っていない」<SMASH>

トイレ休憩の新ルール自体には賛意を示すメドベージェフだが、細かい適用の部分で主審と揉め、怒りをあらわにした。(C)Getty Images
現在開催中のテニス四大大会「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は現地1月24日に男子シングルス4回戦が行なわれ、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/世界ランク2位)はマキシム・クレシー(アメリカ/70位)に6−2、7−6(4)、6−7(4)、7−5で勝利。同大会2年連続のベスト8進出を果たした。

だがこの試合中、メドベージェフは「新たなトイレ休憩のルールにイライラしていた」と語る。周知の通り、昨年9月の全米オープンでステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)がセット間に7分以上にも及ぶトイレ休憩を取ったことが大きな問題となった。そして同年11月にATP(男子プロテニス協会)は全てのトーナメントで「トイレ休憩は3分間、着替えが必要な場合は2分をプラスし、計5分間とする」と定め、今年の全豪ではそのルールが採用されている。

「新しいトイレ休憩のルールはトイレに行くだけなら3分、着替えるなら5分というもので、僕はとても気に入っている。でも35度の暑さの中でプレーしていると、ウェアが濡れてしまうから、2セット後には着替えたくなるんだ。でもそれだけで4分程度は必要だし、(今日の試合では)第1セットが終わった後、トイレにも行きたかった」
試合後のインタビューでそう明かしたメドベージェフは、フラストレーションがたまっていた理由について、「トイレットブレークを使い切った状態でまたトイレに行きたくなったら、1分間のチェンジエンドの間に行く必要がある。だから、主審とスーパーバイザーにセットとセットの間の1分半でトイレに行って着替えて、5セット目があった場合でも着替えられるようにしてもいいかと聞いてみたんだ。でもそれを拒否された。1分半でもトイレ休憩にカウントされてしまうんだ」と説明。

その上でメドベージェフは「ナンセンスなルールで筋が通っていない。だからかなり頭にきていた」と新たなトイレ休憩のルールを痛烈に批判。一方で苛立ちのあまり暴言を吐く場面があったことについては「マキシム(クレシー)に色々と言ってしまったことは申し訳ないと思っている」と謝罪した。

だがメドベージェフの言葉通り、最大で5セットにわたるグランドスラムの男子シングルスはどうしても長丁場になる傾向がある。今後の状況次第では、何らかの緩和策を講じることも検討しなければならないだろう。

文●中村光佑

【連続写真】メドベージェフの余分な動きがない安定感抜群のバックハンド!

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