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試合終了直後に座り込んだブライトン三笘薫、疲労困憊の状態で日本で行われる代表2連戦へ

写真:三笘薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
10月8日、プレミアリーグ第8節「ブライトン対リヴァプール」の一戦が行われ、2-2の引き分けに終わった。

日本代表MFの三笘薫はスタメンフル出場を果たし、時折リヴァプール守備陣を切り裂くドリブルを見せるなど奮闘したが得点やアシストといった結果は出せなかった。

順位は変わらずブライトンは6位、リヴァプールは4位となっている。

明らかに疲労していた三笘

試合終了の笛が鳴った直後、ブライトンのデ・ゼルビ監督とリヴァプールのクロップ監督が互いの健闘を称え抱擁を交わす。

カメラには一瞬であったが、その2人の奥で座り込む三笘薫の姿が映り込んでいた。

疲労困憊。

この時の三笘はそういった状態であったことだろう。

三笘がここまで疲れを露わにするのは珍しい。

今季全試合に出場しており、ELやカラバオ杯などを含めれば出場時間は900分を超えている。

11試合で10試合分に相当するプレー時間となっているわけだが、これは想像を絶する過酷さだ。

三笘が戦っているのは世界最高のリーグと称されるプレミアリーグであり、その激しさも世界でトップクラスとなっている。

1試合の消耗度合いは他のリーグの比ではない。

さらに欧州コンペティションのELのマルセイユ戦など、強度の高いアウェー戦もこなしている。

日本人としてトップクラスのアスリート能力を有している三笘であっても、さすがに限界といったところだろう。

日本への長時間フライトと時差ボケ、そして疲労を抱えたまま日本代表2連戦へ

そんな疲労困憊な三笘は、すぐに日本へと戻らなければならない。

国際親善試合のカナダ戦とチュニジア戦が予定されており、代表メンバーとして選出されているからだ。

試合の重要度や選手の置かれている立場を考慮すれば、三笘や久保建英といった欧州コンペティションに参加している選手は招集を見送る選択肢もあったはずだ。

しかし、森保監督は2人とも招集した。

疲労度を考えれば、まともにプレーすることは不可能であり、もし幸運にも怪我無く欧州に戻れたとしてもコンディションの悪化は避けられないだろう。

国際親善試合を終え帰国した最初の試合は、昨季トレブルを達成した王者マンチェスター・シティ戦となる。

果たして本当に日本代表に招集すべきだったのか、不安は非常に大きい。

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