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左ヒザの痛みと戦いながらプレーする三ヶ島かな 今できること、できないこと

左ヒザにテーピングを貼ってのプレーが続いている(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 2日目◇5日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
 
左ヒザの怪我で苦しいシーズンを送っている三ヶ島かなが6バーディ・1ボギーの「67」で回り、初日の66位タイからトータル5アンダーの15位タイへとジャンプアップした。今大会前にインスタグラムを更新し「やっともがく事が出来るようになってきた気もします」と現状を前向きな言葉でつづったばかり。ヒザの痛みと戦いながら、開幕戦以来となる今季2度目のトップ10フィニッシュを目指す。

終盤の7番パー3、三ヶ島は14メートルのロングパットを沈めて、この日6つ目のバーディを奪った。「先週、先々週と、ショットはいいのに、パットが悪い、噛み合わない状態が続いていたけど、今日は久々に長いパットが入ってくれました」。1番パー4でも8メートルのバーディパットを決めるなど、この日は26パット。「いい感覚をつかみかけている」というパッティングの復調が好スコアの一番の要因だった。
 
3月には左ヒザ痛で3試合を欠場。その後はテーピングを施してのプレーが続いている。「ヒザは絶賛痛いですよ。先週はそれほどでもなかったんですけど、今週はラウンドの後半になると痛みが出ます」。回復には向かっているが、状態は一進一退。同じ症状が続いているのか、また別の個所が痛みの原因になっているのか「回復したはずなのに痛いから病院に行きます」。トレーニングとリハビリのバランスについても、常に見直しながら調整が続く。
 
今週初めに更新したインスタグラムには「正直苦しい状況ですがそれでも今できる事頑張ってます」という言葉もあった。そして、この日のホールアウト後は「つけていると練習したくなっちゃうから」とすぐにテーピングを外した。“今できる事”の裏にはできないことがある。思うように練習ができないもどかしさが伝わってきた。
 
2021年「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制したメジャー覇者としては現在のメルセデス・ランキング64位は不本意な成績。そんななかでスコアという結果が出たことは明るい兆しだろう。「67」は復帰後3度目となるベストスコアタイでもある。順位では「宮里藍サントリーレディス」の13位タイが復帰後の最高成績。最終日はこれを更新し、久々のトップ10で終わりたい。(文・田中宏治)

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