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米国ツアー初優勝を遂げたニック・ハーディの大予言!? 小学生の頃に父親に書いた手紙の内容とは

「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」最終日のニック・ハーディ(撮影:GettyImages)

「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」は、ニック・ハーディとデービス・ライリー(ともに米国)ペアが大会新記録のトータル30アンダーを記録し、ツアー初優勝を飾った。米国男子ツアー日本版公式インスタグラムは、ハーディが小学4年生の頃に父親に宛てた手紙を朗読する姿を公開した。

「こんにちは、お父さん 僕をゴルフに連れて行ってくれないかな?」と手紙を読み始めたハーディ。続けて「ここに理由を書くね。1つ目にハンディキャップが減るから。 2つ目にPGAツアーに行けるかもしれないから。 最後にもっと楽しいことが増えるから。 面白いと思ったら読み進めてね」と、小学4年生ながらにして、ただお願いするのではなく、相手を説得しようと試みるあたりは流石ディベート文化が進んでいるアメリカだ。

小学4年生のハーディは、「もし僕をゴルフに連れて行ってくれたらうまくなってハンディキャップを減らせるよ。 今、僕はハンディキャップ14だけど、もっと練習すれば、シングルにだってなれるはずだ」と、自分の成長につながると説明。

さらに、「シングルになったら有名になれるかもしれないよ。 僕が次のタイガー・ウッズかもしれない。 本当に難しいゴルフコースでもアンダーパーで回れるかもしれない。 PGAツアーにも出場できるかもしれないよ」と、成長した先のビジョンまで提示している。

2つ目の理由として「もしPGAツアーに出られたら賞金を獲得してお金持ちになれるかもしれない。 PGAツアーで優勝出来たら楽しいだろうし、他のスター選手たちと一緒にプレーできたら最高だと思う」と、壮大な夢を語るハーディ。最後の理由は少し疲れてしまったのか「素晴らしい時間を過ごせるだろうということ。ゴルファーの友達と一緒にダラダラ遊べたらいいな」と綴っている。

よく読めば、小学4年時のこと。あまり論理的ではないかもしれないし、自分の理想ばかりを伝えているだけのようにも思える。しかし、ハーディが父親をなんとか説得しようとする気持ちはとても伝わってくる。一般的に見れば非現実的かもしれないが、それだけやる気があるならば、ゴルフに連れて行ってあげてもいいかもと、心揺さぶられる内容だ。

この手紙がきっかけで、ゴルフに連れて行ってもらえたか定かではないが、今ではツアーで戦う選手にまで成長した。そして、14歳の頃からしのぎを削る親友とのツアー初優勝。

「アスリートだから叶えられただけだろ」という人もいるかもしれないが、目標を掲げ、努力を重ねたからこそ得られた結果ではないだろうか。手紙に書かれている中で実現できていないとすれば、「次のタイガー・ウッズ」になること。目標は高いかもしれないが、今後のハーディの活躍に注目したい。

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