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実は感じているVの兆候? 櫻井心那は毎試合『いけそう」と呪文 「数撃ちゃ当たるかと(笑)」

櫻井心那が2週連続優勝に挑む(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 事前情報◇3日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

Vの予感はこれから? 先週、10代でのツアー2勝目を飾った櫻井心那が思い出の大会に戻ってきた。ルーキーとしてステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)を主戦場としていた昨シーズン、レギュラーツアーで唯一、優勝争いを演じたのが今大会(2位タイ)。練習ラウンドでは1年での成長を実感しており、2週連続優勝の期待も高まっている。

先週は酷暑の中の4日間大会を戦い抜き優勝。「疲れているなとは感じます。ちょっと心配だけど、試合が始まって集中すれば、大丈夫かなというぐらいです」。選手たちからは疲れを取るために熱いお湯につかる、あるいは体を冷やすために水風呂に入るなどの調整法を耳にするが「私はぬるま湯です。水風呂は苦手だし、熱いお風呂は日焼けが痛いので、それしか入れません」。疲れが残るなか、優勝の翌日の月曜日には北海道に入り、火曜、水曜はそれぞれハーフ、そしてこの日はプロアマで18ホールを回った。

コースの印象は1年で変わった。「ここでバーディを獲ったなとか、ここは悔しかったなというのは思い出しました。狭いと感じていたホールで狭く感じなかったり、昨年よりドライバーが良くなっているのかなと思います」。昨年との変化を最も感じたのは10番パー4。落としどころが狭く、立ちにくいと感じていたが、「今年はそんなことはなく、ちゃんとイメージできました。昨年より明らかにうまくなっているんだと思います」と自らの成長を感じている。

先週の優勝会見では練習ラウンドから飛ばし屋有利のコースで「いけそうな気がする」とVの予感があったことを明かしたが、「今週はまだ感じていません。明日感じるかもしれないし、明後日感じるかもしれないし、まだ分からないですね」。予感があれば、本当に勝ってしまいそうな今の勢いだが「実は」とこっそり、本音を明かしてくれた。「私、毎週のように『いけそう』とか、『コースが合ってる』とか、そういうこと言ってるんですよ。数撃ちゃ当たるじゃないですけど、そのうち本当に勝てそうだなと思って(笑)」。これだけ前向きでいられるのは好調の証。予感があってもなくても、櫻井が有力な優勝候補であることは間違いない。(文・田中宏治)

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