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「相手を軽蔑する必要があるのか?」ジャバーがレブロンのセレブレーションを痛烈批判「あんな下らない幼稚なダンス」<DUNKSHOOT>

レブロンのセレブレーションに対し、ジャバーは「なぜあんな下らなくて幼稚なダンスが必要なのか」と“G.O.A.T.”にふさわしくない行動として批判した。(C)Getty Images
キャリア19シーズン目を迎えた今季も、ここまで平均36.9分、25.6点、5.7リバウンド、6.8アシスト、1.8スティールと見事な個人スタッツを残しているレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)。だが、チームは現時点でウエスタン・カンファレンス6位(12勝12敗/勝率50.0%)と、優勝候補の最右翼と目された開幕前の期待を大きく裏切っている。

レブロン自身も、今季は11月上旬に腹部を痛めて8試合連続で欠場したほか、21日(日本時間22日、日付は以下同)のデトロイト・ピストンズ戦ではリバウンド争いの際にアイザイア・スチュワートの顔面に腕をぶつけてしまい、フレグラントファウル2を宣告される。キャリア2度目の退場処分に加え、1試合の出場停止処分によって1戦分のサラリーが無給となり、約28万4000ドル(約3209万2000円)を失った。

さらに、復帰した24日のインディアナ・ペイサーズ戦でも罰金(1万5000ドル/約169万5000円)を科されたレブロン。今季最多39得点を奪うハイパフォーマンスで延長の末にチームを勝利に導いたものの、勝負どころで3ポイントを沈めた後に左手で股間を抑えるようなおどけたダンス、いわゆるサム・キャセール(元ヒューストン・ロケッツほか)がやっていた動きをしてしまったために処分を受けてしまった。
自身が出場停止となった23日のニューヨーク・ニックス戦、レイカーズは100−106で敗戦。なんとかペイサーズ戦で勝利しようと臨み、自らの活躍で白星を手にしたため、レブロンも興奮してしまったのだろう。

だが、罰金処分となったレブロンのダンスについて、レジェンドが批判を浴びせている。12月2日に公開された自身のYouTubeチャンネル内で、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)はこう話していた。

「私からすれば、勝っているのだから十分じゃないか。どうしてあんな下らなくて幼稚なダンスが必要なのか。コートで相手チームを軽蔑する必要があるのか?私にはまったく理解できない。“G.O.A.T.”たちは踊ったりしない」
“G.O.A.T.(Greatest Of All Time)”とは“史上最強”を意味する略語で、レブロンはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とともに、この議論で最も頻繁に名前が挙がる選手でもある。ジャバーとしては「そこまでやる必要があるのか?」と言わんばかりの批判だった。

ジョーダンもディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)の上からダンクを叩き込んだ後に、相手のお株を奪うフィンガーワッグ(人差し指を左右に振る動き)で「俺を止めることなんてできないのさ」と挑発してテクニカルファウルを受けることもあったのだが、ジャバーとしてはレブロンのダンスは卑猥だと感じたということなのだろう。
チームが不甲斐ない戦いに終始しているのも、こういった批判が出てくる理由のひとつと言えるかもしれない。レブロンには批判を吹き飛ばすほどの大活躍を披露し、チームを上昇気流へと乗せてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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