マネーフォワードは今、スポーツに懸ける。F・マリノスと「もっと前へ」
サービス認知の拡大に期待
もちろん、エモーショナルな部分だけではなく、ビジネスとしても可能性を大いに感じています。
弊社のサービスの一つである、個人向けお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』は現在1100万人の方にお使いいただいています。しかし、同じIT業界やインターネットをよく使う方々にはよく知られているのですが、そうでない方にはまだ遠い存在だと考えています。
弊社のビジョンは「すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。」ですが、“すべての人”にはまだまだ届いていないのが現状です。また、このパートナーシップで、より広い層にマネーフォワードのサービスを知ってもらう場を持てればと考えています。
コーポレートカラーとチームカラーが違うというのはよく言われますが、あまり気にならなかったですね。それ以上に、F・マリノスさんの魅力、弊社の思いとのマッチングが重要でした。むしろ、僕らが青に変えた方がいいんじゃないか、なんて冗談で言っているくらいですよ(笑)。
社員の絆が、サッカーで結びつく
このパートナーシップを社内で発表したところ、これ以上ないくらいに盛り上がったんです。
関わってみたい人がいるか聞いたところ、何人もの社員が手を挙げてくれました。会計士の資格を持つ社員も多いのですが、「僕、選手全員の確定申告やります!」と言っている人もいましたね(笑)。実際、ファイナンシャルプランナーも弊社には在籍していて、お金の悩みを相談するサービスもありますから、選手の資産管理もサポートしていければと思っています。
個人的にも、社員がここまで喜んでくれたことはとても嬉しいですね。弊社はカルチャーが強い会社で、900名という規模になっても会社と社員の結びつきに課題を感じることは比較的少なかった。ですが、コロナ禍で出社が週1回に制限されてからは、社員同士の繋がりが弱くなってしまったように感じていました。生産性は維持できても、仕事はそれだけではないですよね。
21日の冠試合(J1リーグ第33節 名古屋戦をMoney Forward DAYとして開催)には、20枚のチケットをF・マリノスさんから用意していただいて、最初は抽選にしようかとも思いましたが、もっとたくさんのメンバーと見たくて…。「もう会社で出すよ!」と200名分確保していただきました。リモートワークが始まってから、初めてスタジアムで顔を合わせる社員も多いはずです。みんな全社総会なんかはめんどくさがるのに、人間は本当に正直ですよね(笑)。
スポーツの力はすごいなと、あらためて感じました。みんなで一つのチームを応援できることは、本当に幸せなことですよね。
スポーツビジネスへの期待は強まるばかり。共にアジアNo.1へ
コロナ禍で、新しくユニフォームに名前を入れる企業はマネーフォワードが初めてのようです。
スポーツ界に逆風が吹いているのはもちろん承知ですが、うちもベンチャーなので逆張りで。むしろ、この先スポーツ界にはチャンスがあると思っています。新しい生活様式のなかで、社会にも人にもストレスがかかっていますよね。みなさん、ワクワクすることの大切さを実感しているのではないでしょうか。
時代的には残業を減らす流れもあり、さらにリモートワークが広がったことで余暇の使い方を見直す人も多いはずです。そんなときこそスポーツの魅力が再認識されると信じています。スポーツビジネスは、これからもっと伸びていきますよ。
会社としては、日本No.1、その次はアジアNo.1を目指しています。その目標に関しては、F・マリノスさんのほうが近い位置にいますが、僕らも今後グローバルな企業になっていきたい。そのときも根幹にあるのは、私たちのバリューであるユーザーフォーカスという考え方です。ユーザーの方にどう喜んでもらえるか。それは、スタジアムに来た人がいかに楽しんでくれるかという姿勢と同じです。スポーツが持つ爆発的なパワーで、F・マリノスさんと一緒に日本を盛り上げていきたいですね。
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