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マネーフォワードは今、スポーツに懸ける。F・マリノスと「もっと前へ」

左は黒澤良二・横浜マリノス代表取締役社長。右が辻庸介・マネーフォワード代表取締役社長CEO

2020年10月20日、逆境に立たされているスポーツ界に明るいニュースが飛び込んだ。明治安田生命J1リーグ所属の横浜F・マリノスと、フィンテック界の雄である株式会社マネーフォワードがトップパートナー契約を締結したのだ。今年はコロナ禍によりスポーツ界は入場料収入の落ち込みに泣き、多くのクラブがスポンサーメリットの提供が難しい状況に追い込まれている。そんななかマネーフォワード社の決断はスポーツ界に差した一筋の光にも見える。

スポーツの力はまだ失われていない。むしろ今こそ、その力が再認識されるはずだと語る、株式会社マネーフォワード代表取締役社長CEOの辻庸介氏に、パートナーシップ締結の経緯を聞いた。

(取材日:10月20日 聞き手:竹中玲央奈、澤山モッツァレラ 文:小田菜南子)

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ずっと描いていたスポーツとの協業

Jリーグクラブとのスポンサーシップは2,3年前から考えていました。スポーツが持つ、人をワクワクさせる力はすごいですよね。仕事をしていて、人とハイタッチして抱き合うなんてことはないですから。見る人にこんなにも力を与えるビジネスに、携わりたいと思ったんです。

今年は新型コロナウイルスの影響で、厳しい経営環境に直面するクラブが少なくありませんでした。そんななか8月に行なったのが、Jクラブと企業つなげる『スポンサーマッチングプロジェクト』でした。マネーフォワードは主催側だったので、その場でスポンサー先を見つけるつもりはなかったのですが、結果的にはその場に参加された横浜F・マリノスさんとのパートナーシップが大きく前に進むきっかけとなりました。

実は2年前にも、F・マリノスさんからパートナーシップのご提案は受けていました。

その時は時期が合いませんでしたが、私の友人で、すでにパートナーとして応援されているWIND AND SEAの赤坂さんを通じて試合観戦にお誘いいただき、今年の8月に日産スタジアムでF・マリノスさんのサッカーを生で見ることができたんです。もう、心を動かされましたね。その後、シティ・フットボール・グループの西脇さんからあらためて今回のご提案をいただき、トップパートナーの一員にさせていただくことを決めました。

会社が抱えるMissionとの親和性が決め手に

弊社は今年創業9年目を迎え、10年目に向けてちょうどミッション、ビジョン、バリュー、カルチャーを再定義していくタイミングに差しかかっています。我々が掲げている「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを、どう実現していくかを考えていた中、F・マリノスさんの、前へ前へと進めるアタッキングフットボールを目の当たりにしたわけです。強い親和性を感じて、”やっぱりスポーツに関わりたい”という思いが高まりました。

加えて、クラブの人柄というか、人を大切にする姿勢というのでしょうか。そんなところにも共感しました。
マネーフォワードはIT企業ですが、ITに詳しくない人たちにも寄り添って、その方々の人生を支えていきたいという思いがあります。実は人間的な部分をとても大切にしているんです。F・マリノスの方々とお会いすると、みなさんとても穏やかで、人としての魅力を感じました。そしてそのベースには、積み上げてきた伝統と誇りがある。「あぁ、このファミリーの一角に入れてもらえたら嬉しいな」と率直に感じましたね。

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