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【元ガンバ実業家】嵜本晋輔 SHINSUKE SAKIMOTO Vol.1「アスリートは“超即戦力”になれる」

かつてJリーガーのガンバ大阪を1年で戦力外になった男は、ビジネスの世界で「上場」という結果を出した。
リユース事業を幅広く手がけるバリュエンスホールディングス株式会社の代表取締役社長・嵜本晋輔。
元サッカー選手の実業家は、コロナ禍の中で苦しんでいるスポーツ界に恩返しをしようと新たな事業をスタートしている。
「SmartSportsNews」の独占インタビューを3回に分けてお届けする。

スポーツのために何かできないか

――元Jリーガーの嵜本さんが現役引退後に実業家として成功された話というのは多くのメディアで取り上げられています。今回はその先の話や現在の取り組みについてお聞きできればと思っています。まずは新しく立ち上げられた会社について教えていただけますか。

バリュエンスホールディングス株式会社と兼任してデュアルキャリア株式会社を1年前に設立しました。デュアルキャリアのミッションは「アスリートの持続可能な世界を作る」というものです。バリュエンスと資本関係はなく、私が100%出資している会社になります。主な事業は“ハットトリック”というオークション事業になります。Jリーグでは15クラブ以上、プロ野球の千葉ロッテマリーンズ、柔道連盟や日本陸上連盟、日本サッカー協会などの実績があります。

――この事業をはじめたきっかけは?

きっかけはコロナでした。スポーツ界はコロナ禍で非常に厳しい状況に追い込まれています。また、一般企業もコロナによって経営が緊急事態になっています。あらゆる業界に共通しますが人件費は最も重たく、コスト削減の対象になりやすい。せっかくプロになったとしても、1、2年でプレーできなってしまう選手が出てくる可能性があります。そこでオークション事業をやって収益をクラブの活動費に充てませんかという提案をしたところ、80〜90%くらいから「すぐにやりましょう」と。売り上げに関しては10%の手数料を除いて、全額がクラブに還元されます。

――新会社を設立してからの1年で見えてきたものはありますか。

スポーツのために何をすべきか。根本的なところと向き合うことができたなと思います。これまでのJリーグや大学サッカー部にスポンサーをしたことはありましたが、お金を出して終わりだった。だけど、私としては自分の経験をもっと役立てたい、アスリートの価値を高めることにつなげたいという思いがありました。その中で出てきたのが「アスリートのデュアルキャリア採用」です。

――アスリートのデュアルキャリア採用とは、どのようなものでしょうか?

プロアスリートは別として、社会人のアスリートは仕事が終わって疲れてからやるよりも、午前中に練習したほうがパフォーマンスは上がるという意見があったんです。でも通常の企業では基本的に10時〜19時という就業時間が決まっているので、アスリートとして練習できる時間はどうしても夜になってしまう。サッカーの選手は土日が試合なのでそこは休みたいとか、17時には上がりたい、あるいは午前中に練習して午後から出社したいとか、そういう一人ひとりの事情に合わせた働き方を提案していこうと。良い意味でアスリートの“わがまま”に応えられる会社というのは、私が知る限りはありません。

――現時点での採用実績を教えていただけるでしょうか。

2020年9月から始めたのですが、今はサッカー選手が1名、バスケ選手が1名、K-1選手が2名、合計4名がデュアルキャリア採用で働き始めています。

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