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プラス思考になれるトライアスロン。“ヴェルディの蔵本葵”として走り続けるわけ。

ヴェルディといえば蔵本になりたい

──東京ヴェルディには、2004年から入団されていますね。

蔵本 高校1年のときです。中学3年生の夏に全国大会があり、その後にジュニアを集めて合宿をするということで友達と参加したのですが、そのときのコーチが今のヴェルディの山倉(和彦)監督でした。

3、4日くらいの合宿だったのですが、そのときの雰囲気がすごく良かった。高校生からはどこかのチームに入ろうと思っていたので、迷いなくヴェルディにしようと決めました。

──ヴェルディはもともとサッカーがメインのクラブでしたが、ちょうど2003年の夏からトライアスロンチームが立ち上がりました。チームに入ってからはどんな活動をされていたのでしょうか?

蔵本 ヴェルディは、トップチームと一般の部があり、5、6人のトップチーム選手と、200人くらいの一般会員さんがいます。選手は毎日練習していて、土日は会員さんと一緒に練習するスクールの形態です。

──蔵本選手は「プロ選手」として活動されているのでしょうか?

蔵本 そうですね。ただ「プロ」という登録はないので、自分で生計を立てる感じです。女子では、トライアスロンだけで生活できる選手は自分を含め7人、8人くらいだと思います。他に仕事をしている選手が多いですね。

──蔵本選手にとっては、毎日トライアスロンの練習をすることを仕事にできている。

蔵本 はい。大学を卒業してから数年間はアルバイトをしていましたが辞めました。夏になると、1週間に1回くらいのペースでレースがあります。海外遠征も多いですし、アルバイトはなかなかできない。むしろ「バイトしている場合じゃない!」と思い、競技に懸けることを決めました。

──ヴェルディとプロ契約しているというより、女性のためのサイクルブランド「Liv(リブ)」とサポート契約を結んでいらっしゃるとか?

蔵本 Livには、自転車をサポートしていただいています。

──「東京ヴェルディ」を背負って戦うことで感じていることはありますか?

蔵本 国内の試合では、「ヴェルディといえば蔵本」と言われることが増えましたし、チームを背負っている感覚があります。日本選手権でも、いつも一緒に練習している会員のみなさんが旗を持って応援に来てくれたりする姿を見ると、ヴェルディをアピールするチャンスだな、と。

他のチームの選手もそれぞれのプライドがあると思いますが、私は応援してくださる会員の方の姿にジーンと感じつつ、「ヴェルディで良かった」と思ってもらうためにも、「自分も頑張らなきゃいけない!」といつも感じています。

──ヴェルディの会員さんを代表して走っているような感覚ですか?

蔵本 そういう感覚はあります。教えている子どもたちには、「普段はヘラヘラしているけど、試合ではしっかり頑張っているんだよ」という姿を見せるチャンスですし(笑)、いずれはここを目指してほしいという思いもあります。

会員の方と一緒に練習することで、自分ももっと頑張ろうという気持ちになりますから、みなさんからいつも刺激をもらっています。

■プロフィール
蔵本葵(くらもと・あおい)

1988年9月11日生まれ、埼玉県出身。小学5年生で出場した大会をきっかけにトライアスロンを本格的に始め、高校1年生の2004年から東京ヴェルディのトライアスロンチームに入団。ジュニア、U23カテゴリーではアジアU23トライアスロン選手権、世界選手権にも毎年出場し、その後はエリートとしてアジアカップで結果を残し、2013年から世界トライアスロンシリーズにも参戦。2016年のITUリオ・デ・ジャネイロ五輪のテストイベントでは38位という結果を残した。

Twitter:https://twitter.com/Aoi_Kuramoto
Instagram:https://www.instagram.com/aoi.kuramoto/

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