THINK SPORTS『戦術と戦略』

「戦術」と「戦略」はスポーツの世界にもある。

ビジネスの世界ではよく聞かれる2つの言葉、そして比較だが、スポーツの世界でもその使い方は概ね変わらない。

「戦略」は目標達成のために、チームや個人をどのように強化するか、どのように勝たせるかといった、コンセプトや計画の部分で使われる。

「戦術」はその戦略に則った形でうまくプレーするためのやり方。動き方や技術の使い方といった、具体的な部分だ。

スポーツでは、例えば1試合といった短いスパンでも、戦略と戦術を使い分けることができる。サッカーであれば、前半は攻撃的に戦ってゴールを狙い、後半は守備的にプレーして失点しないという「戦略」を立てたら、前半はFWにボールを多く集めるプレーをし、後半は各選手が引いたポジションをとって相手にスペースを与えないなどの「戦術」を使うわけだ。

スポーツでは、ときに斬新なアイデアや効果的なプレー技術などが発明されて、「戦術」の部分にスポットが当たりやすい。しかし、そうした戦術をどう使うかという「戦略」を持っていないと、うまくいかないのが難しいところだ。

自らがスポーツをする際には、この戦略と戦術の使い分けを意識すると、より充実したプレーができるかもしれない。

スポーツ観戦においても、このチームにはどんな戦略があって、そのためにどんな戦術を使っているのかなどを考えながら見ると、より楽しめそうである。

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