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「トップ10にも、優勝争いにも絡んでいないし…」 松山英樹はメジャー最終戦で今季最高の13位

今年のメジャー4試合を戦い抜いた松山英樹。それでも納得の言葉はでてこなかった(撮影:福田文平)

<全英オープン 最終日◇23日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

ロイヤル・リバプールでの「全英オープン」が幕を閉じ、これで今季のメジャー大会がすべて終了した。2021年に「マスターズ」を制した松山英樹は、メジャー2勝目を目指したが来年以降へお預けとなった。

歴代覇者として出場して“グリーンジャケット”奪還を目指した4月の「マスターズ」は、悪天候、寒さ、そして首の痛みとの戦いだった。最終日は順延となっていた第3ラウンドの12番ホールから再開。トータル5アンダーの5位タイでラスト18ホールへと入ったが、サンデーバックナインはバーディを奪えずに3ボギーで、トータル2アンダーの16位タイに終わった。

続く5月の「全米プロ」では、季節外れの霜(しも)の影響で1時間50分遅れで競技がスタート。ショットが左右に散るなかセーブし続けて「72」の2オーバーで滑り出すと、2日目はスコアを1打落としたものの、初めて出場した2013年大会から11年連続で週末へ進出。3日目は「70」のイーブン、最終日は「72」で回り、トータル5オーバーは29位タイだった。

米カリフォルニア州の名門コース、ザ・ロサンゼルスCCで行われた「全米オープン」では、初日「72」で83位タイと大きく出遅れた。だが、2日目に「69」、3日目に「67」とスコアを伸ばして12位タイまで浮上。逆転優勝にわずかな望みを残してスタートした最終日は、距離が長いパー3でダブルボギー、トリプルボギーを叩いて後退。「75」でホールアウトし、トータル3オーバー・32位タイに沈んだ。

そして迎えた、全英オープン。初日は3バーディ・2ボギーの「70」で滑り出すと、2日目は後半にバーディなしの2ボギーと落とし「72」。首位とは10打差、トータルイーブンの25位タイで決勝ラウンドを迎えた。ムービングデーは17ホールでパーオンに成功するも2バーディと伸ばしきれず「69」。最終日はダブルボギーとボギーが先に来たが、折り返す直前の9番から4バーディでカムバック。「70」の赤字で回り、トータル3アンダーの13位タイで締めくくった。

昨シーズンに続き、メジャー4戦すべてで予選通過。ツアー全体で見れば、メジャー全戦予選突破はスコッティ・シェフラー(米国)、ジョン・ラーム(スペイン)ら12人のみだった。

16位タイ、29位タイ、32位タイ、そして13位タイという結果については、「トップ10にも入れていないですし、優勝争いにも絡んでいないですし、悔しい」と振り返る。今年序盤は首の痛みにも悩まされていたが、いまのゴルフの調子についても「少しずつ良くなっていければ」と前向きに話す。メジャー2勝目へ。来年の挑戦が待ち遠しい。(文・笠井あかり)

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