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「今の私はこれくらい」 森田理香子は“+21”で予選落ちも前向き

森田理香子は2日目「81」。連日の大叩きで予選落ちに終わったが、前向きに次戦へ挑む(撮影:福田文平)

<明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 2日目◇8日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6273ヤード・パー72>

6年ぶりのツアー復帰を果たした先週の沖縄では予選通過を果たし、いい形で復活へ歩みだした森田理香子だったが、2試合目となる高知では思うようなプレーができなかった。初日の「84」に続き、2日目は「81」。キャリア初となる連続80台を叩き、トータル21オーバーで予選落ちが確実になった。

だが、ラウンド後の表情は決して暗いものではない。今後に向けた課題、収穫をしっかりと感じ取れたことが、その理由になる。「すごく勉強になった。体調面もすごく変わった部分もあるし、“気づき”もありました。あまり練習もできていないからこんなスコアになっても仕方がない」。ブランクも大きかっただけに、すべてがうまくいかないことは重々承知といった様子だ。

その“学んだこと”のひとつがショット面。「低い球や、インテンショナルショット(わざとボールを曲げるショット)の練習もあまりできず、こわごわしながら思うように打てなかった。ずっとやっているのとやっていないのでは相当な違いがあると思ったし、練習でカバーしたい」。太平洋に面する土佐CCは、強風も大きな敵になるが、その対応には物足りなさを感じた。

次の試合は、3週後の「ヤマハレディースオープン葛城」(28~31日、静岡・葛城GC山名C)となる。ショットのバリエーションに加え、「最後はそこの勝負になる」というパッティングにも、ここから可能な限り時間を割いていくつもりだ。

4勝を挙げた2013年に賞金女王に輝いたが、その後、低迷。18年を最後にツアーを離れた。ここまでに苦しむ時間も過ごしたが、当時と今では心境が大きく異なるという。「一番変わったのは楽しくできたこと。以前は“打ってしまう”と、クヨクヨ落ち込んだりもしたけど、今は追い込まれてはいない。好きなことをやらせてもらえて、前を向いてできている。そこは変われた部分だし、プラスに働くと思っている」。この結果は、それを次に生かすための材料としてとらえられている。

試合勘についても、「いい意味でも悪い意味でも戻ってきている」と明かす。かつて味わった栄光と挫折をかみしめるような2週間でもあったようだ。「見てる人には『打ってるな』と思われるかもしれないし、実際に打ってしまったけど、今の私はこれくらい」。しっかりと前を向いて、次は“難攻不落”と言われる葛城に挑んでいく。

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