シン貧打爆裂レポート『スパイダー GTx TRUSS パター』

注目ポイント

『スパイダー GTx TRUSS パター』は、テーラーメイドが2023年3月10日に発売したパターです。

“そのパターはまっすぐ進化する。”というコピーのパターです。

『スパイダー パター』シリーズは、テーラーメイドを代表するパターで、その形状はクモ型と呼ばれることもあり、パターのスタンダードとして、多くメーカーもラインアップしています。この形状のヘッドのパターを使用しているゴルファーを蜘蛛使いと呼んだりもします。

『スパイダー GTx TRUSS パター』は、2022年の夏に発売された『スパイダー GT TM1 パター』と『スパイダー GT TM2 パター』の進化バージョンになります。「TRUSS ホーゼル」とスパイダーヘッドの融合は、ツアープロにも大評判で、その声を迅速に取り入れて進化させたようです。

『スパイダー GTx TRUSS パター』も、ネックはTM1のヒールネックと、TM2のセンターネックの二種類があり、かつ、ヘッドのカラーも増えました。気合いが入ったラインアップです。それに応えるように、日本国内女子ツアーでの使用率はいきなり上がって、優勝争いをする選手を支えています。

以前のインプレで、近い将来、「TRUSS ホーゼル」の形状のネックが、他メーカーからもどんどん出て、パター市場を席巻するかもしれない、と大絶賛しました。実際に、その動きは始まっています。先行メーカーとして、テーラーメイドの怒濤の新製品投入が続きそうです。

『スパイダー GTx TRUSS パター』の特別なテクノロジーは、後方に154グラムのウェイトを配置して、内側をより軽くしたことです。慣性モーメントを高くする周辺の重量配分の強化は、スパイダーというパターが生まれたときからの特徴ですので、それを更に強くしたというわけです。

「TRUSS ホーゼル」は、ミスヒット時のヘッドのねじれを最小限にする効果がありますが、大きな慣性モーメントを持っているパターヘッドを制御しやすくなるという特性もあると推測できます。

インサートは「Pure Roll 2」です。素材はアルミニウムとTPUの複合になっています。しっかりした打感とトップスピンを生み出します。

試打することにしたのは、ブラックのヘッドでヒールネックになっている『スパイダー GTx BLACK TRUSS TM1 パター』と、赤いヘッドでセンターシャフトの『スパイダー GTx RED TRUSS TM2 パター』です。

『スパイダー GTx TRUSS パター』は、どんな進化をしているのか? 思いっ切り期待を膨らませて、ハードルを上げた状態で、試打ラウンドをすることになりました。

試打した日は、晴れで、気温は0℃~12℃。微風。グリーンは9.5フィートの速さ。

使用したボールは、使い慣れていて、パターの機能に集中できる『TOUR B X』です。

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