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「イ・ボミとも話していて…」 ユン・チェヨンが明かした引退決意までの思い

ユン・チェヨンが引退を決意するまでの思いを明かした。(撮影:上山敬太)

<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480ヤード・パー72>

2017年からレギュラーツアーに継続参戦してきたユン・チェヨン(韓国)は、今大会が日本での最終戦となる。キャディには妹でプロゴルファーのソンアを起用。姉妹コンビで「最後の試合を楽しみたい」と繰り返した。開幕を前にしたこの日は、最後にこの大会を選んだ理由や引退を決意するまでの思いを明かした。

チェヨンが初めて日本ツアーに出場したのが、2014年の今大会。最終成績はトータル6オーバーの23位タイと決して華々しいものではなかったが、「ほぼ初めての海外での試合で、うまくいき過ぎだなと自分でも驚きました」。この経験がその後の本格参戦につながった。そんな思い出が残る大会であり、ヤマハの契約選手としてホステスプロを務める大会。だからこそ「ここである意味がある」と日本での最後の試合に選んだ。

引退は昨年のシーズン中から意識していた。「結果が出ずに辛かった。そのなかで徐々に引退を考えるようになりました。(イ・)ボミとはお互いに『来年が最後になるんじゃないか』と話していて、それまで一緒にやろうと励まし合っていました」。ボミは10月の「マスターズGCレディース」を日本での引退試合とすることをすでに発表。学年では2つ上のユンが少しだけ早く日本ツアーを去ることになった。

引退試合は4月末の韓国ツアー「KLPGA選手権」。韓国ではすでにファンと触れ合うイベントや一部の試合で中継の解説を務めることも決まっている。「今後のことはそうした仕事をしながら決めていきたいと思っています。できれば、ゴルフ以外の仕事をやっていきたいです」。6年前に韓国ツアーから日本ツアーへと舞台を移したときのように、また新たな挑戦も見据えている。

日本での最後の試合でキャディを務めるソンアは、日本のプラチナ世代と同じ2000年生まれの23歳。韓国の下部ツアーにあたるドリームツアーでプレーしているほか、ティーチングやYouTubeなどで幅広く活動している。日本のファンが今後、チェヨンを見られる機会はほとんどなくなってしまうだろうが、ソンアのYouTubeチャンネルをチェックしていれば、その姿が見られる機会もあるかもしれない。(文・田中宏治)

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