「ワタナベは激しさをもたらす」主力不調のラプターズ、米メディアが渡邊雄太の試合出場を推奨 

ブルズ戦で5試合ぶりに出場した渡邊。積極的なプレーを見せた。(C)Getty Images
トロント・ラプターズの渡邊雄太は、現地3月21日のシカゴ・ブルズ戦で5試合ぶりの出場を果たした。

試合は99対113で敗れたものの、4分間の出場で2得点、2リバウンド、1ブロックを記録。今月12日のデンバー・ナゲッツ戦以来となるプレーで、積極的な動きを披露している。
今季は開幕19試合目のメンフィス・グリズリーズ戦で初出場すると、前半戦のゲームではコンスタントに出場の機会を得てきた。12月13日のサクラメント・キングス戦では12得点、11リバウンドを記録、NBAで自身初となる「ダブルダブル」を達成している。だが、その後は徐々にプレータイムが減少、調整のためにGリーグのゲームにも出場するなど、好不調の差が大きく表われるシーズンとなった。

現在は復調の兆しも見せてきている渡邊について、米メディアもフォーカスしており、ラプターズの情報を扱う『Raptors Rapture』では、「ラプターズはユウタ・ワタナベにもっとローテーションを与えるべき?」という特集記事を配信、渡邊の出場時間について論じている。

同メディアは「最近のチーム状況を踏まえると、ワタナベをガベージタイム以外でもフロアに戻す必要があるだろう」と伝えている。その理由として主力の離脱や不調のほか、「ワタナベはライトアウトシューターではないかもしれないが、この分野でのアップグレードが必要だ。1試合あたりあと1~2本の3ポイントを決めれば、結果に影響を与えることができる。もちろん、リムを揺らすようなダンクを決めるのも、このチームに活力を与えるだろう」と、攻撃面での必要性を説いた。

渡邊は今シーズンここまで、1試合平均4.5点、フィールドゴール成功率42.3%、3ポイント成功率37.7%を記録している(3月23日現在)。初出場からシーズン前半では好調を維持し、12月26日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では37分間で26得点、13リバウンドを記録するなど存在感を発揮した。

記事の中でも「キャバリアーズ戦のように出場時間を与えることで、生産的な動きをすることが示されている」と見込みを綴っており、さらに「また、ワタナベは守備でも激しさをもたらす。実際、彼がトロントとの契約を最初に獲得したのは、そのディフェンス面での努力と激しさによるものだった」として、攻守において大きな期待が持てると強調した。

シーズンも僅かとなりチーム状況も変化する中、2季ぶりのプレーオフ出場を目指すラプターズ。残りのゲームで、渡邊が再び輝きを放つことが出来るか、大きな注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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